山口俊は年俸以上の働きでダーティーなイメージを払拭した

2019年シーズンの山口俊の活躍のなかでもっとも強調したいのは1イニングあたりのコストです。
山口は今シーズン170イニングを投げました。このイニング数は巨人でトップです。
1イニング3アウトなので、山口は510個のアウトを奪ったことになります。
で、山口の年俸は推定2億4000万。
1アウトで割るとアウト一つのコストは約47万。
ちなみに菅野智之は今シーズン409個のアウトを奪い、年俸は推定年俸は6億5000万。
なので、1アウト158万という計算になります。
より年俸の高い菅野が山口に比べて仕事をしていない、といいたいわけではありません。
山口俊には菅野とは違い依然としてダーティーなイメージがついてまわります。
しかし、結局のところプロというのは結果でしか評価されません。
努力は結果で報われるはずのもので、結果が出なければ努力の至らなさを批判されます。
努力とその効果でいえばジャイアンツの投手陣にあって2019年シーズンの山口俊は比類のない成果をあげたわけです。
ジャイアンツはリーグ優勝をし、日本シリーズにも出場しました。山口抜きには語れません。
大きな挫折を経て、生まれ変わった、というストーリーではありきたり過ぎて山口が棒に振ることになったキャリアの対価としてつまらな過ぎるでしょう。
実力と年俸のバランスがおかしいのは自業自得だという感想を抱く人もいるかもしれません。
しかし、もしも山口俊が今後2シーズン、菅野と共にジャイアンツの先発投手陣の中心を担い続けることができたなら、山口俊がジャイアンツに加わり、想像を絶する悪循環に陥って選手生命すら危ぶまれる事態にまで至った理由を山口俊の人間性以外にも見つける必要があるのではないでしょうか?
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