D・レーンは何故有馬記念でリスグラシューに騎乗できるのか?

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D・レーン

D・レーンとは?

D・レーン(1994年2月6日 生まれ)は、オーストラリアを拠点とする騎手。25歳(2019年現在)。

身長は166cmで体重は53kgであると公表されています。日本における負担重量に関してはおそらく表立って議論されることになるのでしょうけれども、日本で騎乗し続けるにはいささか体格が良過ぎる感じでしょうか。

2019年D・レーンが日本にいた期間

レーンに交付された期間は4月27日~6月25日。この期間にレーンはG1レース2勝を含む37勝をあげました。

年度 騎乗数 勝利数 勝率
2019 124 37 29.8%

124回騎乗したうち、1番人気の馬に騎乗した回数と勝利数、勝率は以下のとおり。

年度 騎乗数 勝利数 勝率
2019 38 15 39.5%

通年免許ではないので、騎乗数が少ないですが勝率が40%弱というのはすばらしい成績です。

多くの機会を手にすることが出来て当然の数字です。一番人気馬に騎乗し結果を残したレコードも見ておきましょう。

レース名 馬名 調教師 オーナー
3歳500万下 ブレイブメジャー 萩原清 シルクレーシング
京王杯スプリングC タワーオブロンドン 藤沢和雄 ゴドルフィン
夏木立賞 ヴァンランディ 藤沢和雄 サンデーレーシング
BSイレブン賞 イーグルバローズ 堀宣行 猪熊広次
3歳未勝利 ライル 手塚貴久 サンデーレーシング
4歳以上1000万下 モアナ 高橋文雅 吉田和美
是政特別 フォースライン 吉田直弘 吉田勝己
3歳500万下 ブーザー 堀宣行 金子真人ホールディングス
3歳以上1勝クラス シンハラージャ 石坂正 キャロットファーム
鳴尾記念 メールドグラース 清水久詞 キャロットファーム
3歳未勝利 セントレオナード 堀宣行 社台レースホース
3歳未勝利 エスタジ 木村哲也 吉田勝己
3歳未勝利 グロリアスホープ 矢野英一 ターフ・スポート
3歳以上1勝クラス リーディングエッジ 藤沢和雄 ゴドルフィン
3歳以上1勝クラス ヒシゲッコウ 堀宣行 阿部雅英

何故D・レーンは有馬記念に参戦できるのか?

D・レーンが有馬記念でリスグラシューに騎乗できるのは特例措置で、同じ年に同一馬でJRAのG1・2勝以上を挙げた外国人騎手は、短期免許期間が終了していても、その年に同じ馬でJRAのG1に騎乗する場合は免許を申請できるそうで、その措置を利用しての参戦となります。

03年にデムーロがネオユニヴァースで皐月賞、日本ダービーを勝ち、菊花賞(3着)はその特例措置により免許が与えられ騎乗したものでした。有効期間はレース当日のみだそうで、レーンはリスグラシューで宝塚記念と日本で馬券が発売されたコックスプレートを勝ったことでJRA・G1・2勝とされたと。

D・レーンを求めた人々

どうあれ特例措置による申請をD・レーンサイドに依頼しなければ話になりません。キャロットファーム、矢作芳人調教師が動いて初めて成しえることです。

しかし、当日のみの騎乗で複数の世界的な名手がいるなかですぐにフィットできるかは疑問です。

景気づけになるような有力馬を調整するのも簡単ではないでしょうけれども、レーンのサポートには分厚いものがあります。

レーンが来るならと買って出る人たちもいるかもしれません。

D・レーンを起用したオーナー

ここえきてウィリアム・ビュイックが騎乗停止になったのはD・レーン陣営にとっては幸運といっていいのかもしれません。おそらくビュイックが乗るはずだった馬はレーンで調整されることになるでしょう。

ビュイックの不在と以下のレコードを見ればアジャストするために騎乗機会を得るには事欠かないでしょう。

調教師 騎乗数 勝利数 勝率
キャロットファーム 14 6 42.9%
サンデーレーシング 16 5 31.3%
金子真人ホールディングス 6 3 50.0%
吉田勝己 10 3 30.0%
社台レースホース 3 2 66.7%
ゴドルフィン 3 2 66.7%
シルクレーシング 4 2 50.0%
吉田和美 7 2 28.6%
花村誠 1 1 100.0%
青芝商事 1 1 100.0%
阿部雅英 2 1 50.0%
レオ 1 1 100.0%
高瀬真尚 1 1 100.0%
池谷誠一 1 1 100.0%
タマモ 1 1 100.0%
ノルマンディーサラブレッドレーシング 1 1 100.0%
ターフ・スポート 1 1 100.0%
飯塚知一 2 1 50.0%
G1

レーシング

3 1 33.3%
猪熊広次 1 1 100.0%

D・レーンを起用したトレーナー

調教師 騎乗数 勝利数 勝率
堀宣行 27 10 37.0%
藤沢和雄 9 4 44.4%
手塚貴久 8 4 50.0%
矢作芳人 4 2 50.0%
萩原清 3 2 66.7%
清水久詞 3 2 66.7%
矢野英一 1 1 100.0%
木村哲也 7 1 14.3%
木原一良 1 1 100.0%
藤原英昭 1 1 100.0%
中川公成 1 1 100.0%
中舘英二 2 1 50.0%
池上昌和 2 1 50.0%
相沢郁 6 1 16.7%
石坂正 4 1 25.0%
佐々木晶三 1 1 100.0%
高橋文雅 3 1 33.3%
吉田直弘 1 1 100.0%

かつて身元引受調教師だった堀宣行師は現在ライアン・ムーアの身元引受調教師をしており、ここからのサポートは難しいでしょう。藤沢厩舎にもルメールがおり期待できませんが、ビュイックの不在、特例で招いた側の準備なども踏まえればこの点も問題のサポートが得られるのではないでしょうか

ビッグレースでの戦績

グレードレースには13回騎乗し、6勝。騎乗停止になったルメールからの乗り代わり分があるとはいえ結果を残しています。

メールドグラース陣営には自国のG1レースであるコーフィールドC出走を進言し優勝しています。

調教師 馬名 人気 着順
テレビ東京杯青葉賞(G2) マコトジュズマル 12 6
新潟大賞典(G3) メールドグラース 7 1
NHKマイルC(G1) グルーヴィット 4 10
京王杯スプリングC(G2) タワーオブロンドン 1 1
ヴィクトリアマイル(G1) ノームコア 5 1
優駿牝馬(G1) コントラチェック 3 9
目黒記念(G2) ルックトゥワイス 3 1
東京優駿(G1) サートゥルナーリア 1 4
鳴尾記念(G3) メールドグラース 1 1
安田記念(G1) ステルヴィオ 5 8
エプソムC(G3) プロディガルサン 3 6
函館スプリントS(G3) タワーオブロンドン 1 3
宝塚記念(G1) リスグラシュー 3 1

まとめ

D・レーンは25歳(2019年現在)

JRAが定める諸々の規定をクリアし本人の意志があれば、騎手としての絶頂期を日本で迎えることができます。

トップジョッキーとして結果を残し求められ続けることはそんなに簡単なことではないのでしょうけれどもレーンはまだ若くその可能性があります。

2019年春のG1戦線において騎乗停止になったC.ルメールの代役を担ったのはD・レーンでした。

デムーロやルメールの大成功や日本で外国人ジョッキーが騎乗を続けるネガティブな側面を学びながら準備ができることはとても有利なことだと思います。

ジョッキーに限らず、ゴドルフィンも着実に成果を伸ばしている現在。

日本の土壌に外国人がストレスを感じることなく成果をあげやすいプラットフォームを外国人主導で築くことができ、そこに海外の良質なリソースを流入させることができれば日本におけるノーザンファームの一強というバランスも変わりうるのかもしれません。

ダミアン・レーンはこれまで外国人ジョッキーが日本で築き上げてきたものの上にさらに多くを加えることのできる可能性のもったジョッキーといっていいのではないでしょうか。