藤田菜七子は着実に成績を伸ばし認知度は競馬の枠を超えて広がり続ける

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藤田菜七子は着実に成績を伸ばし認知度は競馬の枠を超えて広がり続ける

藤田菜七子は誰の目にもわかりやすい。

 

JRA所属唯一の女性ジョッキーで、女性騎手として更新し続けている姿は、往年の競馬ファンの目にも奇異であり、新鮮なのではないしょうか?

 

何故これほど勝てるのか?

デビュー以来、成績を伸ばし続けていますが、

 

肝心なことは、

誰が藤田菜七子を評価し、後押ししているかです。

 

走るのは馬で、管理しているのはトレーナー。

馬を所有しているのはオーナーです。

 

おもに、そのあたりを見ていきたいと思います。

藤田菜七子の2019年度終了時までの成績

騎乗数は累計で1989回。

あくまでもJRAの主催競争においてのみです。

 

積み重ねた勝利数は、90勝。

勝率は4.5%で、連対率は9.8%。

 

初年度が6勝で、2019年度が43勝ですから着実にステップアップしています。

 

分類でいえば、まだまだ若手で100勝未満の実績なので、中央での騎乗は少ないはずですが、

 

どの競馬場で実績をあげている競馬場は以下のとおりです。
 

競馬場 出走回数 1着 2着 勝率/連対率
新潟 495 37 30 7.5% / 13.5%
福島 375 17 26 4.5% / 11.5%
東京 370 11 14 3.0% / 6.8%
中山 384 10 13 2.6% / 6.0%
中京 221 9 15 4.1% / 10.9%
小倉 118 5 5 4.2% / 8.5%
札幌 13 1 0 7.7% / 7.7%
京都 5 0 1 0.0% / 20.0%
阪神 8 0 1 0.0% / 12.5%

 

藤田菜七子騎手は関東の所属なので、京都、阪神での実績がないのは当然でしょう。

新潟競馬場での戦績が頗るよく、この広い競馬場でのレースにアドバンテージを感じているのではないでしょうか。

得意な、成績が良い条件は?

競馬は好きですが、大して詳しくはないので意外だったのは、良い成績がダートに偏っているという点です。

 

女性騎手+減量の特典がより発揮されやすいのがダートであるということでしょうか。

 

とにかく、ダートでの活躍が顕著です。

芝、ダートの分類でいうと、

ダートで57勝、芝で33勝という内訳になっています。

 

馬に負担をかけないやわらかさと重量面での特典。

 

極端なたとえになりますが、ライアン・ムーアのように動かない馬を無理やり動かすようなテクニックや強靭さは期待できませんが、前進意欲が旺盛でレースの終盤にガス欠を起こしやすいような馬に乗ったときに藤田菜七子のクオリティが見られる、そんな感じでしょうか。

 

競馬場 条件 出走回数 1着 勝率/連対率
新潟 ダ1200 137 11 8.0% / 16.8%
中山 ダ1200 151 6 4.0% / 9.3%
新潟 ダ1800 110 10 9.1% / 15.5%
福島 ダ1700 113 5 4.4% / 12.4%
東京 ダ1400 94 5 5.3% / 10.6%
新潟 芝1000 62 7 11.3% / 17.7%
福島 ダ1150 74 5 6.8% / 16.2%
福島 芝1200 101 4 4.0% / 7.9%
東京 ダ1600 81 3 3.7% / 4.9%
中京 ダ1800 56 1 1.8% / 8.9%
中京 ダ1200 34 3 8.8% / 14.7%
新潟 芝1200 26 3 11.5% / 23.1%
小倉 芝1200 36 3 8.3% / 13.9%
新潟 芝1800 28 2 7.1% / 14.3%
東京 ダ1300 35 3 8.6% / 17.1%
福島 芝2000 32 2 6.3% / 15.6%
中京 ダ1400 42 1 2.4% / 9.5%
新潟 芝2000 42 2 4.8% / 7.1%
福島 芝1800 46 1 2.2% / 8.7%
中京 芝1400 20 3 15.0% / 15.0%

騎乗依頼が多い厩舎

累計での騎乗数で最も多いのは所属厩舎である根本康広厩舎です。

50回以上の騎乗機会があったのは小島茂之、和田雄二厩舎の馬でした。

おそらく所属厩舎を含めたこうした厩舎のサポートが現在のステータスに到達するには不可欠だったのではないかと思われます。

 

調教師 騎乗機会 1着 勝率/連対率 賞金
小島茂之 50 6 12.0% / 26.0% 71850000
根本康広 269 3 1.1% / 4.1% 68850000
林徹 27 5 18.5% / 29.6% 57898000
村山明 20 1 5.0% / 10.0% 53417000
金成貴史 32 6 18.8% / 25.0% 47700000
和田雄二 76 3 3.9% / 9.2% 42080000
武井亮 35 5 14.3% / 20.0% 37550000
田所秀孝 19 3 15.8% / 26.3% 36594000
竹内正洋 47 3 6.4% / 12.8% 35200000
田村康仁 31 2 6.5% / 22.6% 34293000
音無秀孝 13 3 23.1% / 30.8% 32264000
大竹正博 13 3 23.1% / 38.5% 27800000
畠山吉宏 40 2 5.0% / 12.5% 26030000
吉田直弘 15 2 13.3% / 20.0% 25050000
牧浦充徳 17 1 5.9% / 11.8% 24316000
和田正一郎 15 2 13.3% / 40.0% 24300000
清水英克 20 1 5.0% / 10.0% 23350000
高橋文雅 26 2 7.7% / 7.7% 22500000
相沢郁 23 2 8.7% / 17.4% 21961000

 

ついでに年度別騎乗機会も見ておきます。

駆け出しから頭角を現し現在に至るまでのサポートの推移としてみることもできるでしょう。

2019年度、所属馬が藤田菜七子騎手の騎乗で勝利した厩舎

2019年は27厩舎の馬で勝利を手にしました。

騎手としてのステータスは着実に上がっていることが見て取れます。

 

調教師 出走回数 1着 勝率/連対率 賞金
金成貴史 25 5 20.0% / 28.0% 42700000
林徹 20 4 20.0% / 30.0% 50098000
武井亮 20 4 20.0% / 30.0% 29950000
田村康仁 17 2 11.8% / 41.2% 32443000
小島茂之 22 2 9.1% / 22.7% 29800000
大竹正博 9 2 22.2% / 44.4% 20800000
和田雄二 12 2 16.7% / 25.0% 19900000
新開幸一 6 2 33.3% / 33.3% 15000000
西園正都 7 2 28.6% / 42.9% 14500000
村山明 8 1 12.5% / 12.5% 48167000
根本康広 59 1 1.7% / 5.1% 26250000
吉田直弘 10 1 10.0% / 20.0% 15700000
伊藤圭三 7 1 14.3% / 28.6% 11250000
奥村武 11 1 9.1% / 18.2% 9700000
田所秀孝 8 1 12.5% / 25.0% 9600000
久保田貴士 8 1 12.5% / 25.0% 8850000
松田国英 3 1 33.3% / 33.3% 8750000
青木孝文 6 1 16.7% / 16.7% 7650000
加用正 6 1 16.7% / 16.7% 7500000
小笠倫弘 4 1 25.0% / 25.0% 7500000
宮徹 3 1 33.3% / 33.3% 7500000
田島俊明 10 1 10.0% / 10.0% 7050000
山内研二 5 1 20.0% / 20.0% 6500000
相沢郁 8 1 12.5% / 12.5% 6300000
武市康男 6 1 16.7% / 16.7% 6100000
粕谷昌央 1 1 100.0% / 100.0% 5000000
高橋裕 1 1 100.0% / 100.0% 5000000

デビュー年度、所属馬が藤田菜七子騎手の騎乗で連対した厩舎

とはいえ、デビュー年度は6勝のみなので、ここは連対したという内容に変更します。

調教師 出走回数 1着 2着 勝率/連対率
高橋祥泰 4 2 0 50.0% / 50.0%
根本康広 62 1 1 1.6% / 3.2%
相沢郁 6 1 0 16.7% / 16.7%
小島茂之 4 1 0 25.0% / 25.0%
畠山吉宏 14 1 1 7.1% / 14.3%
和田雄二 20 0 3 0.0% / 15.0%
高市圭二 21 0 2 0.0% / 9.5%
菅原泰夫 11 0 2 0.0% / 18.2%
菊川正達 2 0 1 0.0% / 50.0%
竹内正洋 4 0 1 0.0% / 25.0%
黒岩陽一 1 0 1 0.0% / 100.0%

誰の所有馬で勝っているのか

煩雑になってしまうので、2勝以上をあげているオーナー、グループを集計しました。

小林祥晃氏は質実ともにビッグスポンサーといえるでしょう。

田頭勇貴氏は初めて目にしたオーナーですが、多くの機会を与えています。

社台関係の名前も見られます。

オーナー 出走回数 1着 勝率/連対率 賞金
小林祥晃 64 8 12.5% / 20.3% 124367000
ノルマンディーサラブレッドレーシング 51 4 7.8% / 13.7% 37900000
社台レースホース 33 3 9.1% / 18.2% 35750000
KTレーシング 28 3 10.7% / 17.9% 30650000
吉田照哉 14 3 21.4% / 28.6% 29279000
サンデーレーシング 17 3 17.6% / 17.6% 26250000
吉田千津 15 3 20.0% / 20.0% 24000000
田頭勇貴 85 2 2.4% / 8.2% 39400000
ライオンレースホース 33 2 6.1% / 12.1% 25550000
子安裕樹 6 2 33.3% / 50.0% 23443000
菊池五郎 9 2 22.2% / 33.3% 23200000
ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 28 2 7.1% / 21.4% 23000000
シルクレーシング 20 2 10.0% / 20.0% 21200000
小田切有一 13 2 15.4% / 23.1% 20964000
増田雄一 6 2 33.3% / 33.3% 15000000
齊藤栄一 4 2 50.0% / 50.0% 14200000

まとめ

競馬において走るのは馬です。

 

どんなに良いジョッキーであっても騎乗馬の絶対的な能力差を埋める術を身に付けることはできません。

なので、どれだけ良い馬に乗れるかが重要です。

 

そして、肝心なのは良い時もそうでない時もサポートしてくれる人たちの存在です。

こうした後押しが得られるかどうかというのは、結局のところ日々の積み重ねであり、人柄のなせる業だと。

藤田菜七子騎手にとっての問題はおそらく、これから上位に食い込んでいく中で生じる問題というよりは、

自分が切り開いた道に続く存在が出てきたときでしょう。