ステイゴールド産駒と中山競馬場の相性の良し悪しを集計した結果わかったこと

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ステイゴールド産駒と中山競馬場の相性の良し悪しを集計した結果わかったこと

ステイゴールド産駒と中山競馬場は相性がいい、という見方があり、実際にウインブライトなんかを見ているとそうなんだろうなという思いを抱くこともありましたが、過去7年間中山競馬場における同馬の産駒の成績を、他の種牡馬の産駒の成績と比較すると、それほどでもないことがわかりました。

ステイゴールド産駒の中山競馬場での実績

日本のトップサイアーである、ディープインパクト、ハーツクライ、キングカメハメハ産駒と比較していきたいと思います。

まず、条件を問わずに単純に2013年から2019年までに中山競馬場で行われた3246の平地競争を対象にした集計結果です。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 1426 186 13.0% / 22.8%
キングカメハメハ 1399 140 10.0% / 20.2%
ハーツクライ 1264 108 8.5% / 16.5%
ステイゴールド 1205 100 8.3% / 16.4%

あれこれ条件をつけずに集計をすると、比較の対象との間に優位性のようなものは見られません。

これが東京になっても特には変わりません。

確かに中山だといくらか差が付きにくいとはいえるのかもしれませんが、東京競馬場だと勝率・連対率ともに明確な差が生じています。

ステイゴールド産駒の東京競馬場での実績

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 2366 308 13.0% / 23.6%
キングカメハメハ 1866 184 9.9% / 19.0%
ハーツクライ 1599 145 9.1% / 18.3%
ステイゴールド 1506 126 8.4% / 16.4%

芝での実績

では条件を中山競馬場の芝のレースに限り見ていきましょう。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 1229 168 13.7% / 23.4%
ステイゴールド 987 89 9.0% / 17.6%
ハーツクライ 840 72 8.6% / 17.3%
キングカメハメハ 744 64 8.6% / 18.7%

ディープインパクトに継ぐ数字を計上しています。

中山競馬場との相性というよりは中山競馬場の芝コースとの相性が良いという見立ては成立するといえるでしょう。

芝の実績の詳細

中山競馬場の芝コースでは主に、1200m、1600m、1800m、2000m、2200m、2500mのレースが行われています。

距離は他にもありますが、レース数自体が少ないので今回は除外します。

中山競馬場の芝コース1200mでの成績

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 74 6 8.1% / 9.5%
キングカメハメハ 64 5 7.8% / 15.6%
ハーツクライ 48 6 12.5% / 14.6%
ステイゴールド 26 0 0.0% / 3.8%

この条件は0勝でそもそも出走頭数自体も少ないです。

ステイゴールドの短距離馬といえばリナーテがいますが、中山の芝1200mのG1レースで求められるスピードには対応できませんでした。

中山競馬場の芝コース1600mでの成績

ハーツクライ産駒よりは上で、上位2頭の産駒のレートと比較すると大きく離されています。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 357 46 12.9% / 23.2%
キングカメハメハ 214 24 11.2% / 23.8%
ステイゴールド 185 12 6.5% / 14.6%
ハーツクライ 173 9 5.2% / 13.3%

中山競馬場の芝コース1800mでの成績

この距離ともなるとウインブライトのような馬もいるので他との差は縮まるのではないかと思ったのですが、ディープインパクト産駒に連対率では迫っています。

ただ、ステイゴールド産駒のパフォーマンスのレベルはこの距離になって上昇はしています。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 272 42 15.4% / 24.3%
ハーツクライ 165 19 11.5% / 18.8%
ステイゴールド 156 17 10.9% / 23.1%
キングカメハメハ 135 12 8.9% / 16.3%

中山競馬場の芝コース2000mでの成績

2000mでの勝率は下がりました。

やはり、ディープインパクト産駒が変わらず抜けており、他の3頭の産駒は同じような差になっています。

この時点でもうすでにステイゴールド産駒だからというアドバンテージがないことは確かといえます。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 332 51 15.4% / 25.6%
ハーツクライ 276 27 9.8% / 19.2%
ステイゴールド 316 26 8.2% / 16.1%
キングカメハメハ 192 17 8.9% / 19.8%

中山競馬場の芝コース2500mでの成績

ここではじめて明確の差が生じます。

有馬記念が行われるこの舞台、昨年は10レース行われたレースで優位が生じることになります。

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ステイゴールド 129 16 12.4% / 24.8%
ディープインパクト 82 7 8.5% / 14.6%
ハーツクライ 77 7 9.1% / 20.8%
キングカメハメハ 67 3 4.5% / 14.9%

格別、クラスごとの実績

ここまで目を通してくれた人たちのためにクラスごとの数字も掲載しておきます。

条件は芝コースのみ。

クラスに距離を追加するとボリュームがありすぎるので、そこは割愛します。

未勝利

種牡馬 出走回数 1着 2着 勝率/連対率
ディープインパクト 195 39 23 20.0% / 31.8%
ステイゴールド 287 19 20 6.6% / 13.6%
ハーツクライ 211 17 18 8.1% / 16.6%
キングカメハメハ 120 11 9 9.2% / 16.7%

1勝クラス

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 243 34 14.0% / 21.0%
ハーツクライ 179 19 10.6% / 19.0%
ステイゴールド 167 17 10.2% / 18.0%
キングカメハメハ 133 11 8.3% / 21.8%

2勝クラス

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 260 32 12.3% / 20.4%
ステイゴールド 156 19 12.2% / 26.9%
キングカメハメハ 157 17 10.8% / 22.3%
ハーツクライ 160 12 7.5% / 18.1%

3勝クラス

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ステイゴールド 120 16 13.3% / 23.3%
ディープインパクト 116 14 12.1% / 21.6%
キングカメハメハ 108 6 5.6% / 12.0%
ハーツクライ 75 6 8.0% / 13.3%

オープン

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 56 5 8.9% / 21.4%
キングカメハメハ 37 3 8.1% / 18.9%
ステイゴールド 26 3 11.5% / 15.4%
ハーツクライ 21 1 4.8% / 14.3%

G3

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 119 8 6.7% / 16.8%
キングカメハメハ 48 4 8.3% / 20.8%
ステイゴールド 44 4 9.1% / 18.2%
ハーツクライ 35 3 8.6% / 11.4%

G2

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 112 14 12.5% / 25.9%
ステイゴールド 79 6 7.6% / 11.4%
キングカメハメハ 46 5 10.9% / 17.4%
ハーツクライ 54 3 5.6% / 24.1%

G1

種牡馬 出走回数 1着 勝率/連対率
ディープインパクト 61 5 8.2% / 13.1%
キングカメハメハ 36 2 5.6% / 16.7%
ハーツクライ 30 2 6.7% / 10.0%
ステイゴールド 18 1 5.6% / 5.6%

まとめ

中山で行われるG1レースといえば、有馬記念、皐月賞、スプリンターズS、ホープフルSの4レースですが、過去7年間、中山競馬場で行われたG1レースでステイゴールド産駒が勝ったのはオルフェーブルの1回のみ。

以降は1頭も勝っていません。

ホープフルS、皐月賞は早い段階での完成度が求められ、スプリンターズSはスピードの絶対値が求められるます。

有馬記念では距離や馬場の適性にプラス、古馬も含めた最高レベルにおける競争でも突出できるほどの強みが不可欠です。

過去7年間、18頭が中山で行われたG1に挑み、勝利を手にしたのは上述したとおりオルフェーブルの1頭のみ。

オルフェーブルは競馬史に名を残す馬です。

ステイゴールド産駒と中山競馬場の相性について考え集計すると、ステイゴールド産駒だからといってむやみに適性があるとか、有利であると決め付けるのではなく、クラスや競争の条件なども考慮に入れたほうが良さそうな集計結果となりました。