武豊騎手の2019年の活躍を1番人気馬に乗った際の勝率と関連付けて集計した結果

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武豊騎手の2019年の活躍を1番人気馬に乗った際の勝率と関連付けて集計した結果

2019年度、111勝をあげてリーディング3位となった武豊騎手。

年間100勝以上をあげたのは4年ぶりだそうで、勝利数だけでいえば2018年度から35勝も上積みしています。

フィジカルや技術的なトレーニング以外にも、営業面での活動(エージェント関連の)など、騎手としての努力のあり方もだいぶ変わったと思うのですが、競争の環境がより厳しくなる中で素晴らしい成果だと思います。

実際のところ数字の面で何がどう変わったのか?

ポイントを絞って推移を見ていきたいと思います。

武豊騎手1番人気馬に騎乗したときの成績

騎手であれ、厩舎であれこの数字が基準だと思っています。

1番人気の馬でどれだけ結果を出したか。

このレートが上がれば、良い循環がおき、下がれば悪いサイクルにはまり込んでしまうので挽回が必要になってきます。

クラスが上がるほど1番人気の馬に騎乗することも、結果を出すことも難しくなります。

細かい条件は加えず、年度別に見ていきましょう。

武豊騎手は過去7年間のJRA主催競争において、4572回の騎乗機会があり、そのうち1番人気の馬に騎乗した回数は、882回、280勝しています。

勝率は約32%でした。

結果からいうとこの数字自体は間違いなく良いといっていい値です。

問題は、騎乗馬が1番人気になった割合です。

これは19.2%。コンスタントにリーディング上位を確保し続けるには不安のある数字です。

年間600くらい騎乗するならば、20%は欲しいところです。であれば、武豊騎手のように経験と実力、多方面における人気もあるので様々な相乗効果も生まれるでしょう。ポジティブな変動が期待できます。

参考のため今年のリーディング上位騎手の数字とあわせて見ていきましょう。

騎手名 騎乗回数 一番人気率 一番人気での勝率
C.ルメール 646 48.8% 34.9%
川田将雅 591 43.0% 40.2%
武豊 650 18.6% 42.1%
福永祐一 704 18.9% 36.1%
戸崎圭太 754 19.5% 31.3%
北村友一 666 15.8% 29.5%

1番人気馬に騎乗した割合(一番人気率)が、全体の20%以上で、1番人気馬に騎乗した際の勝率が30%以上を維持できていれば良いサイクルを持続することができると先ほど記述しました。

集計結果において、川田将雅、武豊騎手が一番人気馬に騎乗した際の勝率が40%を越えています。

しかし、以下の結果を見てもらうとわかるとおり、1番人気馬に騎乗した回数でいえば、川田将雅騎手が254回、武豊騎手が121回。

ルメールは315回です。

315回騎乗して勝率は35%弱。

ちなみに、ルメールが武豊騎手の年間最多勝のレコードを更新した2018年は、375回1番人気馬に騎乗し(一番人気率は48.4%)で勝率は39.5%でした。

ルメールであっても同じ水準を維持することは難しいのです。

騎手名 1番人気 勝利数
C.ルメール 315 110
川田将雅 254 102
武豊 121 51
福永祐一 133 48
戸崎圭太 147 46
北村友一 105 31

1番人気率という割合で見ればC.ルメール、川田将雅騎手が抜けた存在です。

武豊騎手が1番人気馬に乗る機会はルメールや川田騎手の半分以下ですが、勝率では上回っている分、今後は1番人気馬に騎乗する割合が増えて、勝率は30%~35%にあたりを推移していくのではないでしょうか

武豊騎手1番人気での騎乗結果を年度別に見る

年度 1番人気 1着 一番人気率 勝率
2019 121 51 18.6% 42.1%
2018 110 32 19.6% 29.1%
2017 127 38 20.8% 29.9%
2016 121 29 18.1% 24.0%
2015 161 55 21.0% 34.2%
2014 126 36 18.6% 28.6%
2013 116 39 18.2% 33.6%

武豊騎手の2019年は、1番人気馬に乗った際の勝率が一気に上昇しています。

2019年は過去7年間で2015年に継ぐ、1番人気馬に乗る機会の多い年度でした。

2015年度は6シーズンぶりに100勝以上(106勝)をあげたシーズンで、翌シーズンは成績こそ下がりましたが、キタサンブラックとの巡りあわせがありました。

まとめ

競馬において、走るのは馬です。

騎手が馬のためにできることはたくさんあると思いますが、絶対的な能力の差ばかりはどうしようもありません。

なので、いかに能力が高い馬に乗れるかが重要になってきます。

人気というのは水物です。
しかし、1番人気馬に騎乗した際の勝率が飛躍的に伸びているということを、過大評価されていない、実力が伴った1人気馬に騎乗できているというふうに解釈するならば、それは武豊騎手の騎乗馬を調整する人たち(エージェント)の尽力の成果ともいえるでしょう。