タイセイビジョンの距離適性を血統的な側面から集計

2020年5月6日タイセイビジョンタートルボウル, タイセイビジョン, 成績, 西村真幸厩舎, 距離適性

1番人気だったアーリントンカップを楽勝したタイセイビジョン。

キャリア2戦目の函館2歳Sではビアンフェの2着でしたが、以降2戦連続でビアンフェに先着。

以降はサリオスにしか先着を許していません。

5戦3勝2着2回。連帯率は100%。

血統的には地味ですが、集計期間中、NHKマイルで4勝2着1回、3着1回の実績を誇るノーザンファームの生産馬。

鞍上、厩舎共に華はない感じですが、実力、臨戦過程は申し分なさそうです。

2013/01から2020/05/03までの合計24488レースをもとに集計しています。

タイセイビジョンの兄弟の実績

タイセイビジョンの母馬はスペシャルウィーク産駒のソムニア。

現役時代は2歳の6月にデビュー。

圧勝で新馬戦をパスし、函館2歳S(G3)では3着。

キャリアを通して短距離、芝の1200mが主戦場でした。

2歳の早い時期から活躍していたという点はタイセイビジョンと共通しています。

タイセイビジョンの兄弟

タイセイビジョンの兄弟で集計期間中に競争成績があるのは2頭。

キングヘイロー産駒のムニアインは現役を引退しています。

原因は不明ですが、おそらく無事なら未勝利は勝ち上がれたでしょう。

生年 馬名
2017 タイセイビジョン タートルボウル
2016 ムニアイン キングヘイロー
2015 ノストラダムス ハービンジャー

ノストラダムスは現役馬でブラストワンピースが勝った2018年の毎日杯で4着。

その後ダービー出走を目指してか青葉賞に出走し大敗。

以降は1勝馬クラスのマイルから2000mの距離を走り善戦程度に留まっています。

馬名 戦績 賞金
タイセイビジョン 3-2-0-0 124310000
ムニアイン 0-0-0-3 1500000
ノストラダムス 1-3-5-8 30620000

以下、タイセイビジョンを含んだ兄弟の芝という条件における距離実績です。

ハービンジャー産駒のノストラダムスは2200mで勝ち、キングヘイロー産駒のムニアインはマイル以上の距離で走っていました。

タイセイビジョンにとって1200mは明らかに短いですが、血統的にマイルが長いということはないでしょう。

距離 戦績 賞金
芝1600 1-1-0-3 69972000
芝1400 2-0-0-0 45378000
芝1800 0-1-3-4 16320000
芝1200 0-1-0-0 12160000
芝2200 1-1-0-0 7000000
芝2000 0-1-2-3 5600000
芝2400 0-0-0-1

タートルボウル産駒の実績

集計期間中に出走の記録があったのは158頭。

芝という条件を付けています。

そのうち複数勝利を上げているのは5頭。

ダートを含めばもっといるのでしょうけれどもタイセイビジョンは芝で走る馬なので省きます。

競馬場 戦績 賞金
トリオンフ 7-5-0-6 226242000
タイセイビジョン 3-2-0-0 124310000
パリンジェネシス 5-1-1-11 67021000
ネリッサ 3-1-1-6 35735000
ウェディングベール 2-2-1-20 22894000

重賞レースを勝っているのはトリオンフとタイセイビジョンの2頭。

トリオンフは重賞を3勝しましたが、足元が原因で引退。

馬格が問題だったのかもしれません。

タイセイビジョンはタートルボウルの種牡馬活動最終年の産駒。

無事ならばタイセイビジョンがタートルボウルの代表産駒となるでしょう。

タートルボウル産駒の距離実績

2勝クラス以上の芝、という条件を付けて集計をしています。

タイセイビジョンはこの条件において唯一芝の短距離で良績を残している例外的な存在であるといえます。

距離 戦績 賞金
芝2000 4-2-0-7 154194000
芝1600 2-1-0-6 85907000
芝1800 1-1-0-4 53253000
芝1400 1-0-0-6 38378000
芝2400 2-0-0-1 25936000
芝2500 1-0-0-3 18473000
芝1200 0-1-0-0 12160000
芝2200 0-1-1-2 8662000
芝3000 0-0-0-1
芝2600 0-0-0-1

アーリントンカップからNHKマイルに向かった馬の実績

集計期間中に行われたアーリントンカップで1着になった馬たちのNHKマイルでの実績は以下の通り。

年度 馬名 着順
2019 イベリス 16
2018 タワーオブロンドン 12
2017 ペルシアンナイト 不出走
2016 レインボーライン 3
2015 ヤングマンパワー 6
2014 ミッキーアイル 1
2013 コパノリチャード 8

アーリントンカップを勝ってNHKマイルで1着になったのは2014年のミッキーアイルのみ。

12番人気で逃げて勝ってしまった感のある牝馬のイベリスとヤングマンパワーを除けば、他の馬たちは後にG1ホースになっています。

京王杯2歳S(G2)を勝ち、朝日フューチュリティ(G1)は完敗するも上位に食い込み、アーリントンC(G3)では1番人気で1着。

その後NHKマイルC(G1)に直行というタイセイビジョンのローテーションは2018年度のタワーオブロンドンと同じ。

タワーオブロンドンのNHKマイルCの成績は12着でした。

タワーオブロンドンはその後東京のマイルで2戦するも勝てず、1400mの京王杯スプリングCは圧勝。以降はスプリント路線へ。2019年度スプリンターズSでG1のタイトルを獲得しました。

タイセイビジョンに関していえば、1200mでは短く1400mではかかるのでなだめる必要があり、マイルでのレースに向けて馬ごみのなかで折り合うトレーニングをしているとのこと。

しかし、キャリア5戦で3人の騎手が騎乗し結果を残している実績があり、アーリントンカップよりNHKマイルのペースの方が流れるので大きなマイナスにはなりにくそうです。

タイセイビジョンを管理する西村真幸調教師の実績

西村真幸厩舎は2015年に開業し5つの重賞タイトルを手にしていますが、すべて2019年以降の実績。

2019年度は41勝を挙げリーディング10位。

2020年度は5月の第一週を前に15勝でリーディング5位につけています。

G1レースでの実績はタイセイビジョンの朝日フューチュリティ2着が最高。

栗東の所属ですが、遠征した際にはしっかり結果を手にしています。

西村真幸厩舎の競馬別成績

競馬場 出走回数 戦績 賞金
阪神 412 41-21-29-319 617757000
京都 407 26-33-28-316 502276000
中京 177 21-12-14-129 297746000
小倉 187 19-21-4-137 241607000
中山 52 7-4-5-36 189831000
函館 91 7-15-6-62 133179000
東京 41 4-2-5-30 114102000
札幌 68 5-5-8-50 106812000
新潟 51 2-4-7-38 80291000
福島 51 1-2-7-39 75070000

まとめ

レシステンシアはタフなローテーション、サトノインプレッサは気性、ルフトシュトロームは距離適性。

2020年度NHKマイルで人気を集めそうな馬たちには何かしら不安を抱えています。

最も堅実そうなのはNHKマイルを目標に調整が進められてきたタイセイビジョン。

2度の敗戦は敗因がいずれもはっきりしています。

力負けをしたのはサリオスのみ。

このレースにサリオスレベルの馬はいません。

血統的にいっても距離は問題なさそうで、振れ幅が小さく、安定しているのはタイセイビジョンの強み。

この馬の安定感は東京のマイルでさらに際立つでしょう。