ヴァーダイトの距離適性を血統的な側面から集計

ディープインパクトヴァーダイト, ディープインパクト, 成績, 距離適性, 音無秀孝厩舎

それほどレベルが高かったわけではない新馬戦を圧勝したヴァーダイト。

2番人気でしたが、他馬とはかなりの差がありました。

実戦にいって更にいい、というタイプなのでしょう。

全姉にはマリアライト、半兄にはクリソベリルといったG1ホースの名前があります。

クリソベリルはデビューから6連勝でダート界のトップに立ちました。

大雑把な感じで器用さに欠ける点は、この兄弟に共通するウィークポイントなのかもしれません。

マリアライトは牡馬を相手に宝塚記念を勝った馬です。

ヴァーダイトの鞍上は川田将雅騎手。

もしも、クラシックのパートナーとしてヴァーダイトが選ばれたなら更に期待は高まるでしょう。

それではBMSであるエルコンドルパサーの実績も含めてヴァーダイトの可能性をみていきたいと思います。

2013/01から2020/01/27までの合計23540レースをもとに集計しています。

BMSがエルコンドルパサーである馬の戦績

ヴァーダイトの母であるクリソプレーズの子供が4頭リストにあります。

マリアライト、リアファル、クリソベリル、クリソライト。

JRAの主催競争で獲得した賞金がベースなので、クリソライト、クリソベリルらは分が悪いですが、名前は上位にあります。

アンビシャス、シュンドルボンは重賞の勝ち馬ですが、クリソプレーズ産駒がいなければBMSエルコンドルパサーの成果はかなり寂しいものになっていたでしょう。

エルコンドルパサーの同期にはスペシャルウィーク、グラスワンダーらがいましたが、種牡馬としての戦績でいえば劣っています。

賞金ベースで上位20の馬のみ記載しています。

馬名 キャリア 賞金
マリアライト 6-2-5-7 413958000
アンビシャス 5-2-2-7 272497000
シュンドルボン 6-5-5-11 152770000
リアファル 4-1-2-8 143105000
サムソンズプライド 5-4-4-23 123556000
クリソベリル 3-0-0-0 117602000
ブレイズアトレイル 3-3-1-27 115865000
ミュゼエイリアン 3-1-2-22 114208000
ダンスアミーガ 5-1-1-19 114123000
アンズチャン 5-5-0-9 100061000
トーセンアルニカ 5-1-2-10 94999000
ジャイアントリープ 4-1-3-15 78419000
レイズアスピリット 4-2-2-19 71153000
アバルラータ 3-6-5-12 67317000
トラストケンシン 3-2-3-11 63091000
クリソライト 2-2-1-8 60924000
ハイヒール 3-2-4-12 60027000
イルフォーコン 2-7-6-25 58937000
チカノワール 3-3-2-20 56899000
ヒルノドンカルロ 3-3-1-10 55678000

BMSがエルコンドルパサーである馬の距離実績

阪神の芝2200mはヴァーダイトの全姉であるマリアライトが宝塚記念を勝った条件です。

2番目の中京ダート1800mもクリソベリルが勝った条件。

中山のマイルはオメガハートロック、ミュゼエイリアン、ブレイズアトレイルといった馬たちが勝っています。

共通している点は時計が早くないこと。

何なら少しラフな条件で成果をあげている、という点でしょうか。

ヴァーダイトも距離云々ではなくスピードが求められるコンディションでは苦労しそうな感じです。

そこを克服できたら、さらに楽しみは広がるでしょう。

賞金ベースで上位10の条件のみ記載しています。

競馬場 条件 キャリア 賞金
阪神 芝2200 2-0-0-8 163762000
中京 ダ1800 6-3-3-50 160218000
中山 芝1600 6-3-6-49 157275000
阪神 芝2000 2-8-5-32 153807000
東京 芝1800 5-6-12-65 153471000
阪神 ダ1800 15-4-7-96 153461000
中山 芝1800 4-6-6-37 153442000
東京 芝2000 6-2-5-42 150235000
中山 芝2500 4-1-3-13 143792000
新潟 芝1600 6-4-1-37 129909000

ディープインパクト×エルコンドルパサーの戦績

マリアライトはG1を2勝しており、アンビシャスもグレードレースを2勝。G1レースでも上位争いをしていました。

9頭中7頭が勝ち上がっており、とてつもなく駄目だったという類の事例はありません。

勝ち上がるなら最上位クラスまで。

あらゆる条件でもれなくというのは厳しいかもしれませんが、ヴァーダイトにもおそらくこの系統にみられる強靭さが備わっているはずです。

無事ならどこかでチャンスが巡ってくるかもしれません。

馬名 キャリア 賞金
マリアライト 6-2-5-7 413958000
アンビシャス 5-2-2-7 272497000
フォルトファーレン 1-5-4-17 37286000
インターンシップ 1-6-3-19 31630000
エリスライト 1-0-0-6 8500000
ヴァーダイト 1-0-0-0 7000000
スピーディユウマ 1-0-0-14 5970000
ユニフィケーション 0-2-0-6 3400000
リアンシチー 0-0-1-4 2200000

ディープインパクト×エルコンドルパサーの距離実績

芝2000m以上の実績が際立っているのは、マリアライト、アンビシャスの戦績が反映されてのものです。

フォルトファーレンは主にダートで良績を残し、インターンシップはクラスでいうと1勝馬クラスの馬でしたが、芝のマイル以上の距離で安定していました。

最も短い距離で1着を記録しているのはスピーディユウマ。

東京の芝1400mの未勝利戦で1着になっていますが、タイムは1:22.5でした。

スピードへの対応というのは、やはり共通して見られるハードルといっていいのではないでしょうか。

ここも便宜上、賞金ベースで上位10条件のみ記載します。

競馬場 条件 キャリア 賞金
阪神 芝2200 1-0-0-1 153612000
阪神 芝2000 2-2-0-2 103948000
京都 芝2200 1-0-0-2 94572000
中山 芝2500 1-0-2-2 72223000
東京 芝2000 1-0-0-5 60400000
東京 芝1800 1-1-3-3 50455000
福島 芝1800 1-0-0-1 37574000
中山 芝1800 0-1-1-1 36332000
東京 芝2500 0-1-0-0 23364000
東京 芝2400 1-1-0-1 20399000
阪神 芝1600 1-2-1-2 16799000

まとめ

ヴァーダイトの上、クリソライトやマリアライトがそうであるように、クリソプレーズの産駒はキャリアを全うできた馬が多い。

しかも、高いレベルを長期間維持できていました。

クリソライトはめぐり合わせが良くなく、クリソベリルは高い実力があるものの、ルヴァンスレーヴという怪物が不在という幸運もありました。

マリアライトが頭角を現したのは4歳の夏。

そこから2016年度宝塚記念でドゥラメンテ以下、牡馬のG1ホースを相手に勝利を収めるまでの約2年間、パフォーマンスは安定していました。

ヴァーダイトの背景には牡馬のディープインパクト産駒に欠如している持続性があります。

キャリアはまだ1戦で、競争馬としてのクオリティは少し日本競馬のトレンドからは外れている感じはしますが、だからこそ寡占と均質が進んでいる現状にあってヴァーダイトのような馬の活躍に寄せられる期待は大きいのはないでしょうか。