ヴェルトライゼンデの距離適性を血統的な側面から集計

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2019年度、ホープフルS(G1)で2着になったヴェルトライゼンデ。

コントレイルには及びませんでしたが、3着のワーケアに関しては余裕をもって振り切りました。

キャリアは3戦。

いずれも異なる騎手が騎乗しています。

マンデラにドリームジャーニー?と思った人も多いでしょう。

しかし、クラシックの出走権は賞金面で手中にしています。

偉大な弟、オルフェーブルに比べ影の薄いドリームジャーニー。

それは種牡馬になってからも変わりません。

BMSであるアカテナンゴの実績も含めてヴェルトライゼンデの可能性をみていきたいと思います。

2013/01から2020/02/09までの合計23680レースをもとに集計しています。

BMSがアカテナンゴである馬の戦績

あくまでも集計期間中のキャリア、賞金をもとにソートしています。

ディープインパクトとの交配が目立ちます。

G1ホースはワールドプレミアのみ。ヴェルトライゼンデの異父兄にあたります。

ビッシュはオークスであと一歩の3着。

秋華賞で1番人気になりましたが、結果は10着。

ビッシュの異父弟のホウオウサーベルは評判馬でしたが、ワールドプレミアが勝った菊花賞で11着。

トータル49頭。賞金ベースで上位15頭のみ記載しています。

馬名 キャリア 賞金
ワールドプレミア 3-1-3-0 270215000
サトノキングダム 5-7-3-7 110298000
ビッシュ 3-0-1-9 90992000
エックスマーク 3-2-2-19 86812000
ワールドエース 1-1-0-6 85420000
エーシンマックス 4-2-0-17 65750000
ヴェルトライゼンデ 2-1-0-0 52423000
サトノメサイア 3-3-2-15 44839000
イモータル 1-3-0-9 44294000
アドマイヤシーマ 3-2-0-12 40726000
チャパラ 2-5-3-5 37565000
チャレアーダ 3-1-2-9 34651000
フルアクセル 1-1-0-7 31451000
ホウオウサーベル 3-0-0-3 29780000
サトノダムゼル 3-0-0-1 27787000

2歳時の成績だけを見れば、ヴェルトライゼンデは際立っています。

以下、2歳時に1着になった実績のある馬のリストです。

馬名 出走回数 1着 2着 賞金
ヴェルトライゼンデ 3 2 1 52423000
イモータル 3 1 1 20122000
ワールドプレミア 2 1 0 15347000
シュバルツボンバー 4 1 0 9000000
サトノキングダム 1 1 0 7000000
ホウオウサーベル 2 1 0 7000000

BMSがアカテナンゴである馬の重賞レースでの実績

やはり、重賞となるとマンデラ産駒の名前が目立ちます。

ワールドプレミア、ワールドエース、そして、ヴェルトライゼンデ。

2000mを超える距離で実績があるのはワールドプレミアとビッシュ。

ワールドエースにもその条件で実績はありますが、集計期間外です。

屈腱炎による、頓挫がなければどんな馬になっていたか、そのほかの馬たちが2歳、3歳での良績が際立っているだけに惜しい気がします。

以下集計期間中にグレードレースで5着以内に入った馬のリストです。

年度 馬名 馬齢 レース名 着順
2019 ワールドプレミア 牡3 菊花賞(G1) 1
2019 ヴェルトライゼンデ 牡2 ホープフルS(G1) 2
2019 ワールドプレミア 牡3 神戸新聞杯(G2) 3
2019 ワールドプレミア 牡3 有馬記念(G1) 3
2018 ワールドプレミア 牡2 ラジオN杯京都2歳S(G3) 3
2017 ビッシュ 牝4 マーメイドS(G3) 5
2017 シュバルツボンバー 牡2 サウジアラビアRC(G3) 5
2016 ビッシュ 牝3 紫苑S(G3) 1
2016 イモータル 牡3 共同通信杯(G3) 2
2016 ビッシュ 牝3 優駿牝馬(G1) 3
2016 ビッシュ 牝3 サンスポ賞フローラS(G2) 5
2015 ワールドエース 牡6 チャレンジC(G3) 4
2014 ワールドエース 牡5 読売マイラーズC(G2) 1
2014 ワールドエース 牡5 安田記念(G1) 5

ドリームジャーニー産駒の重賞レースにおける実績

2015年に産駒がデビューして以来、重賞レースを勝った馬はまだいません。

2着になったことがある馬が4頭。

エスティタート意外、すべて芝の2000m以上での実績です。

王道を進んでいるのはヴェルトライゼンデのみ。

ここへきてドリームジャーニー産駒からヴェルトライゼンデのような馬が出てきたことを不思議に思っている人も多いでしょう。

便宜上、5着以内に入った履歴のある馬のみを賞金べースでソートしています。

馬名 出走回数 1着-2着 賞金
ミライヘノツバサ 7 0-1 43494000
エスティタート 6 0-1 32593000
ヴェルトライゼンデ 1 0-1 28276000
アルメリアブルーム 2 0-1 14162000
トオヤリトセイト 2 0-0 9591000

ドリームジャーニー産駒のクラシックレースにおける実績

春のクラシックレースに関していえば、2016年度皐月賞(G1)にミライヘノツバサが出走して12着になったという記録があるのみ。

内容はほぼありません。

ドリームジャーニー産駒のG1レースにおける実績

結局のところビッグレースで名を上げる馬が出てこないと印象は薄いままということなのでしょう。

いっても仕方のないことですが、初年度産駒に2歳の暮れのG1で連帯するような馬が出ていれば、ドリームジャーニーの現在は違ったものになってはずです。

現状、ドリームジャーニー産駒にかかる期待をヴェルトライゼンデが一身に背負う形になっています。

年度 レース名 馬名 着順
2019 ホープフルS(G1) ヴェルトライゼンデ 2
2019 エリザベス女王杯(G1) アルメリアブルーム 8
2019 NHKマイルC(G1) トオヤリトセイト 8
2016 皐月賞(G1) ミライヘノツバサ 12
2016 菊花賞(G1) ミライヘノツバサ 13

ドリームジャーニー産駒の距離実績

ヴェルトライゼンデに関していえば、気性的にそれほど癖があるわけではないので、備わっている能力があればダービーまでは十分に対応できるでしょう。

しかし、実際のところ芝コース、距離という二つの条件に限って見た場合、ドリームジャーニー産駒の実績はどうなっているのか?

距離 出走回数 1着-2着 賞金
芝2000 190 22-22 366309000
芝1400 92 8-8 156684000
芝1800 135 5-7 144509000
芝1200 128 6-10 135924000
芝2200 49 7-3 110850000
芝1600 113 7-4 94149000
芝2400 31 0-4 45592000
芝2500 5 0-2 32224000
芝2600 30 1-2 23935000
芝1000 16 1-1 14620000
芝1500 9 0-0 1600000
芝3000 1 0-0
芝2300 2 0-0

細かい条件を付与しなければ実績は芝2000mにあります。

出走回数が多いのもドリームジャーニー産駒の多くが、この距離に適性があると見込んでのことでしょう。

では芝2000mにフォーカスを当てましょう。

どの競馬場の芝2000mでの実績がめぼしいか?

競馬場 距離 出走回数 1着-2着 賞金
小倉 芝2000 31 7-6 97592000
中山 芝2000 26 3-4 72984000
京都 芝2000 24 4-2 66387000
阪神 芝2000 33 1-4 41260000
福島 芝2000 20 2-5 37576000
新潟 芝2000 9 2-0 17719000
中京 芝2000 16 2-0 12550000
札幌 芝2000 10 1-0 11391000
東京 芝2000 16 0-0 5050000
函館 芝2000 5 0-1 3800000

東京2000mでの実績がなく、小倉、京都、中山、福島あたりに実績がある。

ヴェルトライゼンデにとってドリームジャーニー産駒一般が東京の芝2000mで全くといっていいほど実績がないのは気になる点です。

まとめ

ヴェルトライゼンデは突如現れたドリームジャーニー産駒のエリートホース。

産駒の中では頭3つ4つ抜けた存在です。

なので、産駒一般の傾向がどれだけ当てはまるかはこれから、ということになります。

今後誰が騎乗していくのかまだはっきりしていない同馬ですが、管理厩舎は名門。

馬格もあり、血統も申し分がない。

どんな馬になるのか?

未知の可能性だけに、今後も注目が集まるでしょう。