ヴェンジェンスの距離適性を血統的な側面から集計

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2020年度フェブラリーSに出走するカジノドライヴ産駒のヴェンジェンス。

カジノドライヴ産駒のデビューが2015年なので、現在のところヴェンジェンスが産駒の中ではベストなのではないかと思い調べてみました。

二桁着順のない安定した戦績。

しかし、長距離輸送が伴う実戦経験に乏しい感じです。

東京ダート1600m、最初の約150mほどが芝でそれからダートコースという独特な条件がヴェンジェンスにとってどうでるか?

合わせて結論づけられればと思います。

2013/01から2020/02/16までの合計23750レースをもとに集計しています。

カジノドライヴ産駒の主な実績馬

カジノドライヴ産駒はダートでしか走っていない印象があるので芝での競争成績は実際どうなのか調べると、出走回数でいうと199回。

勝利数は、6勝。

コウエイテンマが2015年の2歳限定のオープン特別フェニックス賞に勝ったのが最高成績です。

2017年にコウエイテンマは大井に移籍し、現在も現役を続けています。

ヴェンジェンスに話を戻すとカジノドライヴ産駒唯一の重賞ホルダー。

オープンに昇級してからも11戦3勝、2着が3回。

この成績はカジノドライヴ産駒のなかではトップです。

馬名 出走回数 1着-2着 賞金
ヴェンジェンス 27 7-8 219587000
プレスティージオ 28 5-3 115063000
レッドゲルニカ 29 6-3 110185000
ヒロブレイブ 42 5-2 102347000
ドライヴナイト 26 6-2 96318000
レッドアトゥ 18 5-3 80427000
ノーブルサターン 23 4-0 66535000
レッドアネラ 13 4-3 65807000
マリームーン 14 4-1 58114000
ビービーガウディ 29 4-2 57985000
サンライズセナ 15 3-4 56171000
ニホンピロヘーゼル 29 4-3 55810000
ベルエスメラルダ 34 4-0 45603000
パキュートハート 13 3-3 45448000
ヴォカツィオーネ 26 2-1 45151000
レッドオーガー 17 4-1 40852000
トレンドライン 16 3-2 40165000
ドライバーズハイ 22 3-2 40150000
コウエイテンマ 4 2-0 27775000

ヴェンジェンスの競走成績の分布

集計期間中、ヴェンジェンスは27戦して7勝しています。

予想をするうえでどの競馬場が得意か、どんな条件が合っているかは知っておきたいところです。

ただ、27戦もしているので、集計は3勝クラスに昇級して以降の数字のみに限ります。

競馬場 条件 出走回数 キャリア 賞金
京都 ダ1800 3 1-2-0-0 69786000
阪神 ダ1400 4 3-0-0-1 63173000
京都 ダ1200 2 0-1-1-0 14444000
中京 ダ1400 1 0-0-1-0 9075000
阪神 ダ1200 1 0-1-0-0 7396000
中山 ダ1200 1 0-0-0-1 3600000
中京 ダ1800 1 0-0-0-1
京都 ダ1400 2 0-0-0-2

3勝クラスに昇級してからもこれだけ幅広い距離で走っている馬は珍しいのではないでしょうか。

過去4走はダート1800mの条件で走っています。

チャンピオンズC(G1)では枠順が響いた感じでしたが、大きくは離されておらず7着。

フェブラリーSの前哨戦である東海Sではインティに先着しています。

芝スタートを心配していましたが、オープン特別ですが、阪神の1400mでの実績があるので芝スタート自体を心配する必要はなさそうです。

カジノドライヴ産駒の東京ダート競争における実績

この集計も3勝クラス以上に限定します。

ヴェンジェンス自身、関東への遠征経験は2回のみ。

東京での出走は2歳時以来。

そのときの条件はダート1400m。

結果は3着でした。

以下、集計期間中における3勝クラス以上の条件でのカジノドライヴ産駒の東京ダート競争の成果です。

競馬場 条件 出走回数 キャリア 賞金
東京 ダ1400 14 3-1-1-9 75081000
東京 ダ1600 11 0-1-1-9 12943000
東京 ダ2100 3 0-0-0-3 2700000
東京 芝1600 1 0-0-0-1

それほど膨大なデータではないので、入着した馬を掲載しておきます。

年度 馬名 レース名 条件 着順
2019 ノーブルサターン アハルテケS(OP) ダ1600 3
2019 レッドアトゥ 春光S(1600万下) ダ2100 4
2018 マリームーン 神無月S(1600万下) ダ1400 1
2018 レッドゲルニカ バレンタインS(OP) ダ1400 1
2017 レッドゲルニカ 銀嶺S(1600万下) ダ1400 1
2017 レッドゲルニカ 夏至S(1600万下) ダ1600 2
2017 プレスティージオ 麦秋S(1600万下) ダ1400 4
2017 レッドゲルニカ 欅S(OP) ダ1400 3
2016 プレスティージオ テレビ静岡賞(1600万下) ダ1400 2

フェブラリーSの条件での勝ちがないのが気になりますが、ヴェンジェンスの実績はカジノドライヴ産駒の中では抜けているので前例を破ってくれることを期待します。

ヴェンジェンスの血統、適性よりも心配なこと

キャリア27戦で関東への遠征が2戦のみ、ということにいくらか疑問を感じる人もいるかもしれません。

中央のダートG1はいずれも左回りのコースで行われます。

先のことを考えれば、同じ条件でのレースに挑みそうなものですが、、、

実際のところ大根田裕厩舎の関東圏における実績を見ていきたいと思います。

年度 出走回数 キャリア 賞金
2020 1 0-0-0-1
2019 3 0-1-0-2 10086000
2018 11 0-1-0-10 11888000
2017 8 0-0-1-6 7250000
2016 11 1-1-0-9 18402000
2015 11 0-1-2-8 10949000
2014 6 0-0-1-5 4554000
2013 6 0-0-0-6 3000000

別に遠征するのが良いというわけではないのですが、厩舎として東京、中山での実績が乏しいことがわかります。

長距離輸送コストに見合う成果が期待できない場合、機会を見送るのも手段の一つなのでしょうけれども、ヴェンジェンスのような最高レベルでの競争に挑む馬にとっては長距離輸送経験に乏しいことがパフォーマンスに影響を及ぼすかもしれません。

まとめ

フェブラリーSでペースを握るのはワイドファラオかインティ。

いずれにしても先行馬が競り合う形は想定しにくく、追い込む馬にとっては厳しい展開になるでしょう。

ヴェンジェンスはあらゆる競馬に対応できる器用さと能力があります。

心配なのは東京競馬場、左回りでの実績、経験が乏しい点。

4戦して0勝。2歳時に1度だけ2着があります。

厩舎の集計期間中におけるG1レースでの実績も気になります。

ヴェンジェンスがそうした差し引きしたくなるような障壁を杞憂に終わらせることができるかどうかも見ものです。