オーロラフラッシュの距離適性を血統的な側面から集計

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33.6の上がりタイムで2勝目をあげたフランケル産駒のオーロラフラッシュ。

メンバーに恵まれた感はありますが、ターゲットをゴール前でしっかりとらえました。

2歳の8月にデビューし、これで6戦目。

藤沢和雄厩舎にしては珍しいケースではないでしょうか?

2016年に産駒がデビューして以降、日本競馬においてフランケルの戦績はどうなっているのか?

その点も含め見ていきたいと思います。

2013/01から2020/02/16までの合計23750レースをもとに集計しています。

フランケル産駒の主な実績馬

フランケル産駒といえば、初年度産駒の代表馬であるソウルスターリング。

オーロラフラッシュと同じ藤沢厩舎の馬でした。

7月の札幌でデビューし、阪神ジュベナイルF、オークス、二つのG1レースを勝ちました。

3歳の秋は古馬のG1の路線に挑戦。

以降は1勝もできないまま引退しました。

馬名 出走回数 1着-2着 賞金
モズアスコット 19 6-5 308312000
ソウルスターリング 16 5-0 286233000
タニノフランケル 19 4-2 92004000
ミスエルテ 12 2-0 47420000
ショウナンアリアナ 16 3-1 45918000
シグナライズ 21 2-2 32952000
エクセランフィーユ 5 3-1 31178000
クーファディーヴァ 20 1-1 25078000
クーファウェヌス 10 1-1 15934000
フラテッリ 8 2-0 15800000
オーロラフラッシュ 5 1-1 15233000
サトノセシル 3 2-1 14600000
スティーン 8 1-1 13250000
フローラデマリポサ 12 1-0 11391000
ミリオンドリームズ 7 1-1 10000000
サトノソレイユ 5 1-1 7750000

便宜上、1着になったことのある馬のみ掲載しています。

牡馬と牝馬の割合は6:4。

賞金ベースでいうと、モズアスコットが代表馬でその次がソウルスターリング。

その次にタニノフランケル、ミスエルテはデビュー2連勝で重賞を勝ったものの以降のパフォーマンスは低調なまま上がらずキャリア12戦で引退しました。

オーロラフラッシュにしろソウルスターリングにしろ完成度が高いからこそ結果として藤沢厩舎の慣例にはそぐわないような積極的な選択が可能になったのではないかと思われます。

オーロラフラッシュのBMSであるデインヒルダンサーの実績

オーロラフラッシュのBMSはデインヒルダンサー。

デインヒルダンサーはその名のとおりデインヒル産駒。

デインヒルは日本において多くの活躍馬を輩出しましたが、エアエミネム、フサイチソニック、ゼネラリスト、かのロックオブジブラルタルでさえ活躍馬を輩出することはできませんでした。

BMSとしてのデインヒルダンサーの戦績は以下の通りです。

馬名 キャリア 賞金
マテンロウゴースト 3-3-1-3 50595000
サトノラディウス 3-1-2-3 50216000
ディライトフル 3-0-2-10 25600000
ブーザー 2-1-1-3 18900000
モンブランテソーロ 1-3-1-1 16949000
ヴィエナブロー 2-0-0-9 16800000
ルーモス 2-0-0-8 15800000
オーロラフラッシュ 1-1-1-2 15233000
アンバーグリスキー 1-2-0-16 12700000
ファイアクリスタル 1-0-1-7 12600000
ローランダー 1-1-0-3 10704000
エールグリーツ 1-0-1-6 10050000
サンセットトウホク 1-1-0-10 10020000
ダイワコンシード 1-1-1-9 8790000
オープンユアアイズ 1-1-0-1 7900000
ディヴァイン 1-1-0-3 7800000
テルツェット 1-0-0-0 7000000

BMSとして、出走の記録があるのは50頭。便宜上、1着になった記録がある馬のみ記載しています。

重賞馬はでていません。

おそらく現在4歳のサトノラディウスが代表馬になっていくのでしょうけれども、スケール感でいうと同馬クラスが妥当ではないでしょうか。

種牡馬としてのデインヒルダンサーの戦績

アスコルティの母はリッスン。

菊花賞2着のサトノルークス、エリザベス女王杯3着のタッチングスピーチの母馬でもあります。

リッスンが日本に輸入された際、受胎していたのがデインヒルダンサーの仔、のちのアスコルティでした。

ウィズアミッション、アスコルティともに短距離でそれぞれ2勝をあげました。

ラッドルチェンドの母はラヴズオンリーミー。

リアルスティールやラヴズオンリーユーの母馬です。。

ラッドルチェンドの誕生の経緯はアスコルティと同じ。

競争成績自体に特に見るべきものはありませんが、偉大な牝馬の輸入の際にお腹のなかにいたのは、なぜかデインヒルダンサーの仔でした。

馬名 出走回数 1着 2着 賞金
ウィズアミッション 27 2 5 45026000
アスコルティ 9 2 0 14200000
ジョニー 4 0 0 1900000
ラッドルチェンド 3 0 1 1600000
ブルーデインヒル 4 0 0
スピリテッドエアー 1 0 0

産駒トータルで4勝。

すべて芝での勝利で、1200mで2勝、1400mと1800mでそれぞれ1勝でした。

まとめ

ソウルスターリング、ミスエルテ、モズアスコットら初年度産駒以降、重賞馬がでていないフランケル産駒。

初年度産駒の鮮烈さとフランケルというビッグネーム。

厳しい目を向けすぎなのかもしれません。

初年度産駒は8頭いて、5頭が勝ち上がりました。

集計期間外ですが、モズアスコットはフェブラリーSも勝ちました。

この世代は、G1を4勝を含む、16勝をしています。

2015年生まれはタニノフランケルに代表される世代。

8頭がデビューし、勝ち上がったのは4頭。

2016年生まれは頭数でいえば最も多い13頭。牝馬が9頭で、牡馬が4頭。

ショウナンアリアナ、エクセランフィーユが3勝、サトノセシルが2勝。

2017年生まれ、オーロラフラッシュの世代は4頭がデビューし、勝ち上がりはオーロラフラッシュのみ。

フランケル産駒の熱狂はすでに冷めている感じです。

一概には言えないのでしょうけれども、藤沢調教師のソウルスターリング、オーロラフラッシュの使い方を見るとフランケル産駒は早くから完成度の高い馬が多い。

そうしたアドバンテージがあるうちにキャリアを重ね投じた資金を回収できれば、結果として繫殖牝馬としての価値も高まります。

産駒が早い時期から活躍することができるというのは種牡馬にとっても繫殖牝馬にとっても重要な基準です。

オーロラフラッシュにはそうしたサラブレットに不可欠な傾向が備わっているといっていいでしょう。