ダノンキングリーの距離適性を血統的な側面から集計

2020年6月2日ダノンキングリー, ディープインパクトダノンキングリー, ディープインパクト, 成績, 萩原清厩舎, 距離適性

今春3戦目で安田記念に挑むダノンキングリー。

ヴェロックスなど頓挫している同期のライバルとは違い無事にキャリアを積むことができています。

東京競馬場では4戦3勝2着1回。

インディチャンプとの対戦成績は2勝1敗。

昨年のマイルチャンピオンシップの内容が案外で、本番で結果を残せていないのが気がかりです。

2013/01から2020/05/24までの合計24695レースをもとに集計しています。

ダノンキングリーの兄弟の実績

マイグッドネスの産駒で現状におけるベストはダノンキングリー。

グループといってもいいダノックスと、野田みづきの両馬主で産駒を所有していますが、ダノックス所有の馬の方が走っています。

ダノンレジェンドはマッチョウノ産駒で外国産馬。

ダノングッド はマイグッドネスが日本に輸入され最初に生んだイルーシヴクオリティの仔。

両馬はダートで実績を残しました。ダノンレジェンドは現在種牡馬として繋養されています。

残りのダノンキングリーを含む3頭はディープインパクト産駒です。

馬名 出走回数 戦績 賞金
ダノンキングリー 9 5-1-2 354814000
ダノングッド 34 6-4-0 113216000
ダノンレジェンド 14 4-1-1 92616000
ミッキーグッドネス 19 3-6-1 52116000
ミッキーマインド 23 2-1-1 25420000

ダノンキングリーの兄弟の距離実績

ダノンキングリーの母であるマイグッドネスの産駒は先述した通りダートで活躍しましたが、条件を芝のみに絞って距離実績を調べると結果は以下の通り。

便宜上、馬券に絡んだ実績のある条件のみを賞金ベースでソートして掲載しています。

馬名 距離 クラス 戦績 賞金
ダノンキングリー 芝1800 G2 2-0-0 135330000
ダノンキングリー 芝2400 G1 0-1-0 87222000
ダノンキングリー 芝2000 G1 0-0-2 65660000
ダノンキングリー 芝1800 G3 1-0-0 38252000
ダノンキングリー 芝1600 1勝 1-0-0 10350000
ミッキーグッドネス 芝1500 1勝 1-0-0 7500000
ミッキーマインド 芝1600 新馬 1-0-0 7000000
ダノンキングリー 芝1600 新馬 1-0-0 7000000
ミッキーグッドネス 芝1800 未勝利 1-0-0 5000000
ミッキーグッドネス 芝1600 1勝 0-1-0 2900000
ミッキーグッドネス 芝1600 新馬 0-1-0 2400000

マイグッドネスの産駒はダノンキングリー以外はダート馬といって差し支えないないような実績です。

ダノンキングリーのキャリアは9戦。

モズアスコットがそうだったようにダノンキングリーにもダートで走り成功を収めるタイミングがやってくるかもしれません。

1800mの3勝はいずれも少頭数の決め手勝負の競馬でした。。

同世代限定のレースであったとはいえ、皐月賞、ダービーでもマイグッドネスの産駒らしからぬ競馬の内容で結果を残しました。

ダノンキングリーの得意な条件は?

距離適性でいえばマイルから2000mくらい。

ダノンキングリーはディープインパクト×ストームキャットというブレンド。

ダービー馬キズナをはじめ、リアルスティール、エイシンヒカリなどは海外でも活躍した馬たちと同じ配合です。

集計期間中に限定したディープインパクト×ストームキャットという配合の馬の獲得賞金ランキングは以下の通り。国内のG1レース実績に限っています。

馬名 出走回数 戦績 賞金
キズナ 9 4-1-1 451623000
サトノアラジン 26 8-5-3 450903000
リアルスティール 15 3-5-1 416768000
ダノンキングリー 9 5-1-2 354814000
ラキシス 16 4-3-0 288986000
ラヴズオンリーユー 6 4-0-1 199495000
エイシンヒカリ 11 8-0-0 197315000
プロディガルサン 30 3-8-4 167677000
アユサン 5 1-0-1 140555000
ラングレー 32 6-1-3 130763000

ダノンキングリーだけ違っているのは全兄弟に異なるタイプの馬がいる点です。

ここは気になるところです。

サトノアラジンの姉はラキシスで弟、妹も同馬ほどではありませんが芝で成果をあげています。

それは、リアルスティール、エイシンヒカリ、アユサンも同じです。

ディープインパクト産駒は早い時期から活躍する馬が多く、ダノンキングリーも例外ではありません。

完成に近づくほどに本質的なクオリティがものをいうようになります。ダノンキングリーの適性はどこにあるのか?

興味深いところです。

ダノンキングリーは4歳でG1を勝てるか?

ディープインパクト産駒は早い時期から完成度が高い、と定説のように言われています。

端的にディープ産駒は早熟みたいにいう人もいるでしょう。

ディープインパクト産駒は粒ぞろいでこれから引退する馬の中にも種牡馬になれる馬が数頭います。

しかし、その中に古馬になってからG1を勝った馬がどれだけいたか?

ディープインパクト産駒の牡馬に限って古馬G1における実績を見ていきたいと思います。

年度 馬名 レース名
2020 フィエールマン 天皇賞(春)
2019 アルアイン 大阪杯
2019 フィエールマン 天皇賞(春)
2017 サトノアラジン 安田記念
2016 ミッキーアイル マイルチャンピオンS
2014 スピルバーグ 天皇賞(秋)
2014 ダノンシャーク マイルチャンピオンS
2013 トーセンラー マイルチャンピオンS

エイシンヒカリやリアルスティールのように海外でG1を勝った馬もいますが、JRAの主催競争に限っています。

古馬になってから複数回G1を勝った馬はフィエールマンのみ。

とはいえレースは天皇賞の春。素晴らしい成果ですが、大阪杯や天皇賞秋を勝つのとはわけが違います。

まとめ

同世代のみで行われる3歳春の時点でものをいうのはセンスと能力。

それが古馬との混合になるとすでに成熟しきったスペシャリスト揃いという条件での競争に変わります。

ディープインパクトも混合での競走の初戦は敗れましたし、アーモンドアイも古馬になってから連勝がありません。

より適性が問われることになります。

ダノンキングリーは遠征の伴わない、少頭数の芝1800mという条件ではまだ負けがありません。

しかし、G1レースは出走頭数が多く、スペシャリスト揃い。

取りたいポジションを取り、そこをキープして流れに乗るまでにも結構な消耗を強いられます。

秋になれば3歳の実力馬も競走に加わってきます。

ダノンキングリーがG1ホースになるには巡り合わせなどの運が不可欠であるようです。