サトノフラッグの距離適性を血統的な側面から集計

2020年5月13日サトノフラッグ, ディープインパクトサトノフラッグ, ディープインパクト, 成績, 距離適性

2020年度皐月賞で2番人気ながら5着に敗れたサトノフラッグ。

勝ったコントレイルから1.1秒遅れてのゴール。

目標が先にあるのはどの馬も同じこと。

万全でないのは言い訳になりません。

レース後、管理する国枝調教師は、

1、2着馬は強いが、少し離されているし負け過ぎ

とコメント。

自信に基づく期待が裏切られた、そんな感じでしょうか。

2013/01から2020/05/10までの合計24557レースをもとに集計しています。

バラダセール産駒の距離実績

サトノフラッグの母はバラダセール。

サトノフラッグを含め4頭の産駒がデビューしてます。

距離面での問題はないと、実戦で騎乗したジョッキーが言っているので距離適性を兄姉の実績から検証することにあまり意味を感じませんが、一応見ておきましょう。

生年 馬名 性別
2017 サトノフラッグ ディープインパクト
2016 バラーディスト ハーツクライ
2015 ダンサール ハーツクライ
2014 バラダガール ハーツクライ

サトノフラッグの姉にはハーツクライ産駒の牝馬が3頭いて、それぞれに勝ち上がっています。

バラダセール産駒の芝における戦績は以下の通り。

馬名 距離 戦績 賞金
サトノフラッグ 芝2000 3-0-0-2 78084000
ダンサール 芝2000 3-1-1-5 39525000
バラダガール 芝2500 1-0-1-2 11200000
バラダガール 芝2200 1-1-0-1 7000000
ダンサール 芝1800 0-1-0-1 3000000
バラダガール 芝2600 0-1-0-1 3000000
バラダガール 芝2400 0-0-0-1 1100000
バラダガール 芝2000 0-0-0-1
バラーディスト 芝2000 0-0-0-3

条件を芝に限っています。

良績は2000m以上。

サトノフラッグ自身、ペースが落ち着きすぎると折り合いを欠いてしまうようなところがありますが、クラスが上がり頭数が増えればそうした機会はなくなっていくものです。

血統面、上の3頭の実績を見ても距離が伸びてマイナスにならないことは日本ダービーに向けて大きな強みといえます。

国枝調教師のダービーにおける実績

アパパネ、アーモンドアイの活躍でトップステーブルの座を不動のものとした国枝厩舎。

牡馬クラシックとはこれまで縁がありませんでしたが、実際のところ戦績はどうだったのか?

あくまでも集計期間中の実績に限ります。

国枝厩舎の日本ダービーの戦績

年度 馬名 人気 着順
2018 オウケンムーン 15 15
2018 コズミックフォース 16 3
2016 プロディガルサン 11 10
2015 タンタアレグリア 7 7
2013 ヒラボクディープ 5 13

2018年度、ワグネリアンが勝った日本ダービーにおけるコズミックフォースの3着が最高着順。

日本ダービーに関していえば、それほど大きなプレッシャーのかかる馬での参戦はありません。

しかし、牝馬クラシックにおいてはアパパネ、アーモンドアイで2度の牝馬3冠を達成した実績があります。

国枝調教師自身サトノフラッグでのクラシック参戦について、

「これまで手掛けたディープ産駒の中でもこの馬はメンタル、フィジカル、サイズと三拍子揃っています。緊張しないで手応えを持って本番皐月賞に向かいます」

とコメント。

サトノフラッグが本番に至るまでの準備段階において競争に影響が及ぶ大きなマイナスが生じる可能性は低そうでしたが、皐月賞では5着。

期待が大きかっただけに拍子抜けする敗戦でしたが、弥生賞の内容が素晴らしかっただけにサトノフラッグがダービーでどのような走りを見せるか引き続き注目している人は多いでしょう。

里見オーナーのダービーにおける実績

毎年のようにセレクトセールで高額馬を落札する里見オーナーですが、なかなか成果が伴いません。

おそらくダービーを見据えて活動しているはずです。

集計期間中、最もダービー制覇に近づいたのは2016年でした。

里見オーナーの皐月賞における実績

年度 馬名 人気 着順
2020 サトノフラッグ 2 5
2019 サトノルークス 8 14
2017 サトノアレス 8 11
2016 サトノダイヤモンド 1 3
2015 サトノクラウン 1 6
2013 サトノネプチューン 13 14

里見オーナーのダービーにおける実績

年度 馬名 人気 着順
2019 サトノルークス 8 17
2017 サトノアーサー 5 10
2016 サトノダイヤモンド 2 2
2015 サトノクラウン 3 3
2015 サトノラーゼン 5 2
2014 サトノルパン 14 14

2017年、サトノクラウンが宝塚記念を勝って以降、所有馬はG1勝利から遠ざかっています。

サトノダイヤモンドはもっと多くに値した馬でしたが、タイトルは菊花賞と有馬記念の2つ。

里見オーナー自身、馬主としての活動にふさわしいだけの報いを得ているようには思えません。

なので、本年度のサトノフラッグに寄せられた期待は大きかったはずです。

弥生賞勝ち馬の牡馬クラシックの実績

サトノフラッグにとってほんの少しのポジティブンなデータを。

ダービー馬は1年おきに弥生賞の上位馬から誕生しています。

そのめぐり合わせでいえば、2020年度は弥生賞を経由した馬にチャンスがある、ということになります。

年度 馬名 弥生賞 皐月賞 ダービー
2018 ワグネリアン 2着 7着 1着
2016 マカヒキ 1着 2着 1着
2014 ワンアンドオンリー 2着 4着 1着

まとめ

弥生賞のレース後、騎乗した武豊騎手は、

「馬上からの雰囲気が父に似ていましたし、走りそうな感じがありました。3コーナーでは自分から上がっていったのですが、ディープと同じ感じで当時を思い出しました。」

と述べ、良馬場ならもっと切れそうだと加えました。

2着の1番人気だったワーケアに騎乗したルメールは、良い競馬ができたが、サトノフラッグが強すぎたとコメント。

序盤のビハインドが最後まで響いてコントレイルには完敗だったホープフルS。

上手くいったが、相手が悪かった弥生賞。

武豊騎手のコメントにはいくらかリップサービスが込められているのかもしれません。

弥生賞では対戦相手に応じてパフォーマンスのレベルも上がりました。

ワーケアで測ればサトノフラッグはコントレイル、サリオスとも渡り合える能力を備えているはずです。

本番では舞台が変わり距離が延長されます。集計期間中に1番人気でダービーを勝ったのはドゥラメンテとキズナのみ。

条件が変わってサトノフラッグが皐月賞と異なるパフォーマンスを見せても何ら不思議はありません。