ルリアンの距離適性を血統的な側面から集計

2020年4月29日ルリアンキズナ, ルリアン, 佐々木晶三厩舎, 成績, 距離適性

デビュー2戦目で初勝利をあげたルリアン。

父はキズナ。母はフサイチコンコルド、アンライバルドの妹であるフレンチバレリーナ。

ノーザンファーム生産馬で、所属厩舎はキズナと同じ佐々木晶三厩舎。

キズナ産駒屈指の良血馬といっていいのではないでしょうか。

以前にも記述したようにキズナ×フレンチデピュティの相性の良さはルリアンの今後の活躍によって証明されていくのではないかと期待しています。

2013/01から2020/03/22までの合計24097レースをもとに集計しています。

フレンチデピュティを父に持つ繫殖牝馬のランキング

何故、キズナとフレンチデピュティの相性がいいと思うか?

理由はルリアンのデビュー戦の内容と、デビュー済みのノーザンファーム生産のキズナ産駒のなかで、唯一複数ある組み合わせがキズナ×フレンチデピュティだったからです。

ノーザンファームが生産したキズナ×フレンチデピュティの産駒

馬名 出走回数 1着-2着 勝率/連対率 賞金
グランスピード 3 1-1 33.3% / 66.7% 11440000
ルリアン 2 1-1 50.0% / 100.0% 7900000

2頭ともに2歳の早い時期にデビューし、マイラプソディに敗れた後に休養に入るという奇妙な経過を辿っています。

では、本題に。

ノーザンファームが日本の競馬のトレンドを作っている、というのは決して大袈裟ではないでしょう。

キズナ×フレンチデピュティに脈がある感じているブリーダーが数多くいたとして、今後キズナとの交配が期待される牝馬を調べてみました。

便宜上、賞金ベースでソートした上位15頭のみ記載しています。

代表産駒 母馬名 勝率/連対率 賞金
ショウナンパンドラ キューティゴールド 27.8% / 50.0% 607688000
マカヒキ ウィキウィキ 22.2% / 33.3% 562095000
レインボーライン レーゲンボーゲン 22.7% / 36.4% 450466000
ゴールドドリーム モンヴェール 54.5% / 90.9% 406996000
ウリウリ ウィキウィキ 17.9% / 28.6% 235605000
ノボバカラ ノボキッス 20.0% / 28.6% 191039000
カデナ フレンチリヴィエラ 18.2% / 31.8% 180431000
コウエイタケル ケイアイエリザベス 8.2% / 19.7% 177310000
ドコフクカゼ デピュティプリミエ 19.2% / 38.5% 170188000
アドマイヤエイカン ペルヴィアンリリー 20.0% / 40.0% 151937000
マイネルホウオウ テンザンローズ 9.1% / 13.6% 147711000
ケイティープライド ケイティーズギフト 10.0% / 22.5% 130594000
アキトクレッセント ティックルピンク 21.4% / 25.0% 129338000
メイショウテンゲン メイショウベルーガ 15.4% / 38.5% 112176000
アルター ロレットチャペル 20.8% / 37.5% 110351000

集計期間中にカウントされているフレンチデピュティを父にもつ繁殖牝馬の数は230頭。

G1を勝っているショウナンパンドラ、マカヒキはディープインパクト産駒。

なので、今後ひょっとしたら、リストの上位に位置している繫殖牝馬との交配がなされるかもしれません。

牡馬のキズナ産駒の距離適性

牡馬のキズナ産駒が実績を残している条件は?

集計期間中、牡馬のキズナ産駒の中で最も獲得賞金が多いのは依然としてビアンフェ。

その次がクリスタルブラック。

重賞ウィナーの2頭が上位で、オープン特別を勝ったケヴィンが続きます。

クラシックシーズン前なので、抽出条件に芝を追加すると、結果は以下の通り

距離 出走回数 1着-2着 賞金
芝2000 63 8-8 135183000
芝1200 17 3-2 57892000
芝1800 50 2-3 38090000
芝1400 9 2-1 34195000
芝1600 27 0-0 10000000
芝2200 11 1-0 7680000
芝2400 5 1-0 5100000
芝1500 2 0-0

牡馬のキズナ産駒という条件がついていますが、意外だったのは2000m以上での実績。

適性がない条件への出走は考えにくいので、出走回数が多い=適性があると単純に捉えると芝1800m以上ということになります。

ルリアンが勝ったのは2200m。

東京の2400mで勝ったのはエターナルボンド。

牡馬のキズナ産駒が集計期間中マイルで0勝というのはかなり気になる数字です。

ただ、ここはディープインパクト産駒が強い条件でもあるので、今後上向いてくるのではないでしょうか?

ルリアンの兄弟の実績

ルリアンの異父兄、異父姉の成績を集計期間中の戦績をもとに賞金ベースでソートすると結果は以下の通り。

馬名 性別 1着-2着 賞金
プリモンディアル ディープインパクト 3-2 56749000
アンレール ディープインパクト 3-1 49415000
アソルータ ゼンノロブロイ 1-1 13434000
パヴェダイヤモンド ゼンノロブロイ 1-0 10750000
ロジバレー マンハッタンカフェ 1-1 9550000
ルリアン キズナ 1-1 7900000
スーブルソー ネオユニヴァース 0-0
マメールロア オルフェーヴル 0-0

重賞に出走したのはプリモンディアルのみ。

牡馬はロジバレーとルリアン。

ロジバレーが未勝利戦で勝ったのは東京ダート2100m。

キャリアはすべて1800m以上のでのものでした。

ディープインパクト産駒の牝馬プリモンディアルとアンレールの実績は芝のマイルから1800m。

この2頭を除いた場合の距離実績は、1800m以上。

芝2000mでデビューし、芝2200mで勝ち上がったルリアン。

血統や牡馬のキズナ産駒の傾向からいっても距離が延びる分にはマイナスにはならなそうです。

関係者のルリアンに対する評価

デビュー前にはやはり、母がフサイチコンコルドやアンライバルドの妹であることで話題になっていました。

乗りやすくて気性が素直。胴長で距離が長いところが向きそう。かなりいいものはある。走ると思うよ

管理する佐々木晶三師は語っていました。

デビュー戦で川田騎手が持っているものは出せたと語っているように、2戦目の内容もそうですが気性面で問題はなさそうです。

2019年7月以来の競馬でプラス24キロの馬体。

決してシャープとはいえず走りの効率も良くは見えない内容でしたが、ルリアンの父であるキズナでダービーを制した佐々木厩舎なので本番に至るビジョンはあるはずです。

まとめ

ルリアンのデビューは2歳の7月でしたが、勝ち上がったのは3歳の3月。

3歳の3月に未勝利戦を勝ち上がりその後クラシックで活躍した前例はあるか?

調べると、牝馬ではデニムアンドルビーが3戦目で未勝利を勝ち、その後オークストライアルを制し本番のオークスでは3着。

牡馬は2頭。

デニムアンドルビーと同世代のバンデはエピファネイアが勝った菊花賞で3着。

もう一頭はアドミラブル。キャリア2戦目で未勝利を勝ち、その後アザレア賞、青葉賞を圧勝し、ダービーではレイデオロを抑え一番人気に支持され結果は3着。

青葉賞、ダービー共にデムーロの騎乗内容に批判が集まりましたが、運も実力のうちということなのでしょう。

アドミラブルのキャリアは結果としてダービーで終わりました。

おそらく、ダービーに間に合わせることができるならそうしたいという思いがルリアンの陣営にはあるはずです。

アドミラブルほどの馬であれば何とかなったわけですが、前例に乏しい、短期間で大きな飛躍が求めらるチャレンジになります。

ダービーに向けたキャリア3戦目を適切なタイミングで無事迎えられるかどうかは、ルリアンの持つ運が大きく作用しそうです。