ワグネリアンの距離適性を血統的な側面から集計

2020年4月29日ワグネリアンディープインパクト, ワグネリアン, 友道康夫厩舎, 成績, 距離適性

2018年度神戸新聞杯(G2)以降、勝ちのないワグネリアン。

外枠17番、キャリア最低評価の5番人気という厳しい条件を覆して1着になった日本ダービー。

勝ち負けに絡んでいたのは3歳の限定レースまで。

古馬との混合戦では、一度も大きく崩れていないものの、勝ち馬には完敗という内容でした。

年月日 レース名 人気 着順
2019/11 ジャパンC(G1) 2 3
2019/10 天皇賞(秋)(G1) 4 5
2019/08 札幌記念(G2) 2 4
2019/03 大阪杯(G1) 4 3

コンディションを整え、幸運を味方につけることができれば能力では劣らないはずです。

2013/01から2020/03/31までの合計24166レースをもとに集計しています。

ディープインパクト×キングカメハメハの戦績

ワグネリアンはこの組み合わせで唯一のG1ホース。

ディープインパクト、キングカメハメハという2頭のネームバリューほどには成功していない組み合わせです。

あくまでも集計期間中ですが、この組み合わせを持つ馬は34頭。

34頭の馬たちは12頭の母馬から生まれています。

ミスアンコールはワグネリアン、ベネンシアドールはデニムアンドルビーの母馬。

デニムアンドルビーは3歳でジャパンカップ、5歳時に宝塚記念で2着になりましたが、G1レースではワンパンチ足りない馬でした。

馬名 産駒成績 賞金
ミスアンコール 11-10-6-31 599730000
ベネンシアドール 7-7-1-21 438574000
ウィンターコスモス 10-9-5-33 216000000
アパパネ 9-4-5-11 167128000
ハウオリ 11-3-5-19 160497000
レディアルバローザ 8-3-4-27 133567000
トウカイミステリー 3-2-1-9 38082000
ウィステリアアーチ 3-1-3-9 31065000
レイカーラ 2-0-1-0 29833000
ルアーズストリート 0-2-3-12 11450000
カウアイレーン 1-1-2-14 11320000
ケイアイエレガント 0-0-1-1 2550000

ディープインパクト×キングカメハメハ。

G1レースで活躍した実績があるのはワグネリアン、デニムアンドルビーの2頭。

クラシックレースではその時点における完成度の高さがアドバンテージになりますが、4歳以降、その差は埋まってきます。

精鋭揃いの古馬のG1戦線では何かが足りない。

ワグネリアンにも見られる傾向です。

ディープインパクト×キングカメハメハの距離実績

ワグネリアンは一線級の馬なので3勝クラス以上の条件を付けて集計期間中ディープインパクト×キングカメハメハの組み合わせの距離実績は以下の通り。

距離 出走回数 戦績 勝率/連対率 賞金
芝2400 13 3-1-3-6 23.1% / 30.8% 510290000
芝2000 35 4-3-3-25 11.4% / 20.0% 268689000
芝1600 30 5-3-5-16 16.7% / 26.7% 162130000
芝1800 22 3-1-3-15 13.6% / 18.2% 159939000
芝2200 8 2-1-0-5 25.0% / 37.5% 119799000
芝2500 6 0-1-0-5 0.0% / 16.7% 29968000
芝3000 2 0-1-0-1 0.0% / 50.0% 26204000
芝3200 1 0-0-0-1 0.0% / 0.0%
芝1400 2 0-0-0-2 0.0% / 0.0%
ダ1600 1 0-0-0-1 0.0% / 0.0%

2400mでの3勝はワグネリアンが2勝、アイスバブルが2019年に早春Sを勝った実績があります。

1勝馬クラスまで広げるとマイスターシャーレが2020年に阪神2400mで勝利をあげており、芝2400mの実績は東京と阪神に偏っています。

ワグネリアンと同じ組み合わせの馬の年齢別成績

2歳時からの完成度の高さに定評があるディープインパクト産駒。

ワグネリアンも2歳時の戦績は3戦3勝。

11月の時点でダービー出走のための本賞金をクリアしていました。

問題は古馬になってからどうなのか?

ワグネリアン自身古馬になってから勝ち星はありません。

以下の集計には先ほどと同様3勝クラス以上の条件を付けています

2歳から3歳までの成績

馬齢 出走回数 キャリア 勝率/連対率 賞金
2 8 3-0-1-4 37.5% / 37.5% 84994000
3 44 8-2-5-29 18.2% / 22.7% 694127000

4歳以降の成績

馬齢 出走回数 キャリア 勝率/連対率 賞金
4 36 5-2-3-26 13.9% / 19.4% 295472000
5 9 0-2-2-4 0.0% / 22.2% 108580000
6 10 1-2-1-6 10.0% / 30.0% 47401000
7 11 0-3-2-6 0.0% / 27.3% 46445000
8 2 0-0-0-2 0.0% / 0.0%

ワグネリアンの兄弟の実績

ワグネリアンの兄弟の実績を賞金ベースでソートすると以下の通り。

馬名 出走回数 キャリア 勝率/連対率 賞金
ワグネリアン 11 5-1-2-3 45.5% / 54.5% 492737000
テンダリーヴォイス 14 2-2-1-9 14.3% / 28.6% 45211000
カントル 7 2-1-1-3 28.6% / 42.9% 28382000
ミンネザング 21 2-4-2-13 9.5% / 28.6% 27950000
ハマヒルガオ 13 1-0-0-12 7.7% / 7.7% 11350000
パイネ 5 0-2-0-3 0.0% / 40.0% 5450000

ワグネリアンの戦績が抜けています。

後は2勝止まり。

栗東の藤原厩舎にいるカントルが今後2、3勝できるかどうかといった感じでしょうか。

ワグネリアンを含む兄弟の距離実績は以下の通り

距離 出走回数 キャリア 勝率/連対率 賞金
芝2400 3 2-0-1-0 66.7% / 66.7% 357652000
芝2000 12 2-2-1-7 16.7% / 33.3% 100530000
芝1800 15 3-2-1-9 20.0% / 33.3% 69437000
芝1600 15 3-2-1-9 20.0% / 33.3% 51311000
ダ1700 5 1-0-1-3 20.0% / 20.0% 9500000
ダ1400 7 0-3-1-3 0.0% / 42.9% 8900000
ダ1600 4 1-1-0-2 25.0% / 50.0% 7000000
芝1400 3 0-0-0-3 0.0% / 0.0% 3800000
ダ1800 6 0-0-0-6 0.0% / 0.0% 2950000
ダ1200 1 0-0-0-1 0.0% / 0.0%

まとめ

ワグネリアンとその周辺のデータを見ていると、ワグネリアンにとってのブレイクポイントは5歳という年齢から巻き返すことができるかという点ではないかと思われます。

ワグネリアンのデビューは2歳の7月。

2、3歳時にG1を勝ち、5歳以降も現役を続けG1を勝ったディープインパクト産駒はアルアインとミッキーアイルの2頭。

ワグネリアンが明け4歳の馬たちを退け古馬としてトップ戦線で優勝をすることができれば、競争センスの高さと能力が認められ引退した後の種牡馬としてのキャリアの後押しになるのではないでしょうか。