サンクテュエールの距離適性を血統的な側面から集計

2020年4月9日サンクテュエール, ディープインパクトサンクテュエール, ディープインパクト, 成績, 藤沢和雄厩舎, 血統, 距離適性

2020年度桜花賞でルメールが騎乗するのはサンクテュエール。

昨年度優勝馬のグランアレグリアと同じ藤沢厩舎の管理馬。

実戦は年明けのシンザン記念以来、約3カ月ぶり。

同世代の一線級との対戦はありませんが、ルメールが選択した馬です。

アーモンドアイのようにはいかないまでも、同じような期待を寄せている人は多いでしょう。

2013/01から2020/04/05までの合計24212レースをもとに集計しています。

サンクテュエールの兄弟の戦績

サンクテュエールの母馬はヒルダズパッション。

産駒にはアメリカで活躍するヨシダがいますが、

集計の対象はJRAの主催競争における成績のみ。

馬名 出走回数 キャリア 賞金
ジークカイザー 19 4-4-2-9 89489000
サンクテュエール 3 2-1-0-0 57456000
ヴェルテアシャフト 9 2-0-0-7 18300000
シェドゥーヴル 1 1-0-0-0 7000000

重賞を勝っているのはサンクテュエールだけで、

全兄弟のジークカイザー、ヴェルテアシャフトは募集価格からすれば期待外れといっていいでしょう。

サンクテュエールの一つ上のオルフェーヴル産駒のシェドゥーヴルはキャリア1戦1勝。

デビュー戦で手綱をとったビュイック騎手は能力を絶賛しながらも、気性の難しさ強調していました。

サンクテュエールと全兄弟の気性に関していえば、穏やかとはいえないものの制御がきかないといったコメントは見当たりませんでした。

サンクテュエールの兄弟の距離実績

サンクテュエールの3戦のキャリアはいずれもマイル。

2勝2着1回。

シンザン記念では牡馬とも対戦しています。

同レースには後にきさらぎ賞で1着になったコルテジアも出走していました。

馬名 出走回数 キャリア 賞金
芝1800 17 4-4-1-8 80400000
芝1600 5 2-1-1-1 62795000
芝2000 6 3-0-0-3 26500000
芝2400 2 0-0-0-2 1500000
芝2200 2 0-0-0-2 1050000

ヒルダズパッションの産駒には芝での実績しかありません。

より詳しく見ると、

馬名 条件 出走回数 キャリア
ジークカイザー 芝1800 13 4-4-1-4
サンクテュエール 芝1600 3 2-1-0-0
ヴェルテアシャフト 芝2000 3 2-0-0-1
シェドゥーヴル 芝2000 1 1-0-0-0
ジークカイザー 芝1600 2 0-0-1-1
ヴェルテアシャフト 芝1800 4 0-0-0-4
ヴェルテアシャフト 芝2400 2 0-0-0-2
ジークカイザー 芝2200 2 0-0-0-2
ジークカイザー 芝2000 2 0-0-0-2

芝のマイルから2000m、ジークカイザーは1800m、ヴェルテアシャフトは2000m、サンテュエールは1600mでしか勝っていません。

競馬場別にヒルダズパッションの産駒の戦績は以下の通り。

競馬場 出走回数 キャリア 賞金
阪神 9 3-1-0-5 36841000
京都 5 2-1-0-2 60792000
中山 2 2-0-0-0 17294000
新潟 4 1-0-0-3 9700000
中京 1 1-0-0-0 7500000
東京 10 0-3-2-5 37818000
小倉 1 0-0-0-1 2300000

東京では0勝。

桜花賞が行われる阪神競馬場との相性は相対的にいって良いといえるでしょう。

シンザン記念の勝ち馬と牝馬クラシックの関連性

サンクテュエールは牝馬なので牝馬クラシックとの関連について調べると、

まず、アーモンドアイがいます。

アーモンドアイはシンザン記念から桜花賞に直行し、圧勝しました。

サンクテュエールは藤沢厩舎なのでシンザン記念の段階ではそれほど仕上げていないことを加味すれば、

本番で予想をはるかに超える走りを見せても不思議はないでしょう。

ジュエラーは桜花賞の前にチューリップ賞で2着の後に桜花賞に勝ちました。

過去7回のうち2回でシンザン記念を経由した馬が桜花賞を勝っています。

集計期間中にシンザン記念を勝った牝馬はアーモンドアイとサンクテュエール。

それ以前にはジェンティルドンナもシンザン記念の勝ち馬です。

いずれの機会も鞍上はルメールでした。

新馬戦を勝った藤沢厩舎の馬の可能性

サンクテュエールのデビュー戦後、

「藤沢厩舎の馬は新馬を勝ったら強い馬になれる。」

と鞍上のルメールはコメントしています。

「稽古の量からすれば上々の内容」と藤沢調教師。

集計期間中、ルメールが藤沢厩舎の馬で新馬戦を勝ったのは16回。

そのうち芝1600m以上の距離でデビューし、1着になった馬の数は13頭。

グレードの付くレースを勝ったのは5頭。

デビュー年月日 馬名 距離
2019/08/11 サンクテュエール 芝1600
2018/06/03 グランアレグリア 芝1600
2017/07/30 レイエンダ 芝1800
2016/10/09 レイデオロ 芝2000
2016/07/31 ソウルスターリング 芝1800

サンクテュエールはその内の1頭です。

レイエンダのレベルか、グランアレグリア、レイデオロ、ソウルスターリングのように歴史に名を残すことができるか。

サンクテュエールはいくつもあったであろう選択肢からルメールが選んだ馬です。

相応の実力と可能性が備わっているということでしょう。

まとめ

ルメールがJRAの所属になったのが2015年。

成績を見ると藤沢厩舎とは特別な関係にあります。

調教師 出走回数 1着 2着 勝率/連対率
藤沢和雄 380 112 65 29.5% / 46.6%
木村哲也 149 46 28 30.9% / 49.7%
加藤征弘 194 41 35 21.1% / 39.2%
国枝栄 90 35 13 38.9% / 53.3%
堀宣行 92 25 15 27.2% / 43.5%
石坂正 125 25 18 20.0% / 34.4%
松田国英 82 24 17 29.3% / 50.0%
須貝尚介 106 22 23 20.8% / 42.5%
音無秀孝 76 22 11 28.9% / 43.4%
友道康夫 76 21 16 27.6% / 48.7%

春のクラシックレースに限定して集計すると結果は以下の通り。

調教師 出走回数 1着 2着 勝率/連対率
藤沢和雄 5 3 0 60.0% / 60.0%
国枝栄 2 2 0 100.0% / 100.0%
角居勝彦 1 1 0 100.0% / 100.0%
池江泰寿 2 0 1 0.0% / 50.0%
堀宣行 2 0 0 0.0% / 0.0%
安田隆行 2 0 0 0.0% / 0.0%
木村哲也 2 0 0 0.0% / 0.0%
田村康仁 1 0 0 0.0% / 0.0%
藤原英昭 1 0 0 0.0% / 0.0%

この数字はソウルスターリング、グランアレグリア、レイデオロでの騎乗結果です。

ルメールが藤沢厩舎の馬に乗って春のクラシックに参戦した場合、何かしらのタイトルを手にしていることになります。

サンクテュエールは未知の存在。下馬評はこうした背景から高まっています。

この馬のスケールは桜花賞を見ればはっきりするでしょう。