ウインマリリンの距離適性を血統的な側面から集計

2020年5月5日ウインマリリン, スクリーンヒーロー, 競走馬ウインマリリン, スクリーンヒーロー, 成績, 血統, 距離, 適性

2020年度フローラステークスを制したウインマリリン。

並みいる良血馬を抑えての勝利。

着差僅かでしたが、好位から早めに抜け出し後続を封じる強い内容。

これで2000mは3戦3勝。

ジョッキー、トレーナーともに距離が延びるオークスは大丈夫とコメントしています。

2013/01から2020/04/21までの合計24419レースをもとに集計しています。

コスモチェーロ産駒の実績

集計期間中に出走の記録が残っているコスモチェーロの産駒は6頭。

そのうち5頭が勝ち上がっているだけでなく、複数勝利を挙げています。

重賞場はウインマリリンとウインマーレライ。

イペルラーニオはコスモヴューファームの生産馬でながらセレクトセールで7,344万円で取引されキャロットファームの所有馬として19戦3勝のキャリアでした。

生年 馬名 性別 父親
2017 ウインマリリン スクリーンヒーロー
2016 ウインセルリアン オルフェーヴル
2015 イペルラーニオ ディープインパクト
2013 ウインヴォラーレ ステイゴールド
2011 ウインマーレライ マツリダゴッホ
2009 マイネヒメル ロージズインメイ

コスモチェーロの産駒の成績を賞金ベースでソートすると結果は以下の通り。

大物こそいませんが、知る人ぞ知る、そこそこ活躍した馬が名を連ねています。

馬名 性別 出走回数 戦績 賞金
ウインヴォラーレ 22 3-5-5-9 78712000
ウインマーレライ 25 3-2-0-20 73755000
ウインマリリン 4 3-0-0-1 71629000
ウインセルリアン 1 0-0-0-1 500000
マイネヒメル 15 2-1-0-12 36757000
イペルラーニオ 19 3-0-2-14 31403000

デビューから4戦3勝で重賞制覇。

2000mでは負けなし。

無事であればウインマリリンはコスモチェーロの産駒として初めてクラシックレースに出走することになります。

コスモチェーロ産駒の距離実績

割に長い距離で実績があります。

ウインマーレライは少し気性に問題があり1800m以下の距離で実績がありますが、ウインヴォラーレ、イペルラーニオには長距離での実績があります。

距離 戦績 賞金 戦績 賞金
芝1800 4-3-0-16 90514000 3-5-5-9 78712000
芝2000 4-0-1-10 78419000 3-2-0-20 73755000
芝2400 2-2-2-5 44792000 3-0-0-1 71629000
芝2500 0-2-2-4 26715000 0-0-0-1 500000
芝1600 1-0-0-12 21108000 2-1-0-12 36757000
芝2600 1-1-1-3 17408000 3-0-2-14 31403000
芝2200 2-0-1-4 13800000
芝3000 0-0-0-1
芝1400 0-0-0-1
ダ1600 0-0-0-1

BMSがフサイチペガサスである馬の実績

集計期間中、ウインマリリンと同じBMSがフサイチペガサスという馬の成績を芝、2勝クラス以上という条件付きでみると、勝利数は12。

ウインマリリンのフローラステークスの勝利も含め、コスモチェーロの産駒が6勝。

ウインヴォラーレ、イペルラーニオは2400mでの勝ちがあります。

コスモチェーロ産駒以外の6勝を見るとブラックタイド産駒のオヒアが1200mで2勝馬クラスを2勝しているのが最も短い距離での実績。

ダイワメジャー産駒のワイプティアーズ1800m以上の条件で2勝クラス、3勝クラスを勝っています。

オヒアの実績を除けば、中距離での実績が際立っています。

スクリーンヒーロー産駒の牝馬クラシックにおける成績

2015年、モーリスとゴールドアクターの活躍によって一気にブレイクしたスクリーンヒーロー産駒。

しかし、両馬以降G1ホースは誕生していません。

モーリス、ゴールドアクターを除くスクリーンヒーロー産駒の重賞レースにおける実績は以下の通り。

年度 馬名 性別 レース名 距離
2020 ウインマリリン サンスポ賞フローラS 芝2000
2019 マイネルグリット 小倉2歳S 芝1200
2018 ジェネラーレウーノ 朝日セントライト記念 芝2200
2018 ジェネラーレウーノ 京成杯 芝2000
2016 トラスト 札幌2歳S 芝1800
2015 ミュゼエイリアン 毎日杯 芝1800
2015 グァンチャーレ シンザン記念 芝1600

意外にも古馬との混合重賞での成果はありません。

ウインマリリンはスクリーンヒーロー産駒の牝馬として初の重賞馬ということになります。

以下、集計期間中におけるスクリーンヒーロー産駒の牝馬クラシックにおける成績です。

年度 馬名 レース名 着順
2020 ナイントゥファイブ 桜花賞(G1) 17
2019 ウインゼノビア 優駿牝馬(G1) 13

オークスに限らず秋以降にも活躍が期待できるウインマリリン。

牝馬のスクリーンヒーロー産駒のレコードは今後ウインマリリンによって更新されていくことは間違いなさそうです。

フローラステークスの勝ち馬のその後

集計期間中、フローラステークスの勝ち馬でその後G1ホースになったのは、2017年度の勝ち馬であるモズカッチャンのみ。

同じ年度のエリザベス女王杯を勝ちました。

2018年度3着馬のノームコアもその後ヴィクトリアマイルを勝っています。

二頭は何故かハービンジャー産駒という共通点があります。

モズカッチャンはオークスで2着、秋華賞では3着でした。

その他にオークスに限ると、2016年度チェッキーノが2着。デニムアンドルビーが3着。

フローラステークスは2着でしたが、エバーブロッサムはオークスで2着に健闘しました。

集計期間中に限れば、オークスの勝ち馬は桜花賞組か忘れな草賞組。

ウインマリリンは充分な間隔をおいてフローラステークスに出走しましたが、レース自体は激しい消耗を強いられるような内容でした。

ここから回復し、さらに上昇するにはタフさと潜在能力が求められます。

能力は別として、この時期の牝馬にとって短い期間でコンディションを回復させることは難しいということでしょう。

まとめ

ウインマリリンがフローラステークスで負かした相手の中にはスカイグルーヴ、レッドルレーヴ、ホウオウピースフルなど他にも良血馬が揃っていました。

関係者が語る通り気性面、血統的な背景からいっても距離は問題ないでしょう。

桜花賞馬であるデアリングタクトは調整期間を考慮し一時オークスではなくダービー出走の可能性を示唆していました。

デビューから3戦ともにマイル戦ですが、距離は折り合えば問題ないと鞍上の松山騎手は口にしています。

桜花賞上位馬を見るとオークスになって都合が良さそうなのはミヤマザクラくらいでしょうか。

能力的には間違いなくデアリングタクトがNO.1でしょうけれども問題は残されています。

ウインマリリンにとっての気がかりはどこまで回復できるかと鞍上の経験不足がレースでどのように作用するかという点でしょう。