サトノフウジンの距離適性を血統的な側面から集計

プリンシパルステークスに出走するサトノフウジン。
ダービーの出走権はありません。
堀厩舎の管理馬で騎乗するのはダミアン・レーン。
人気の中心になるでしょう。
しかし、レースは約2か月半ぶり。
キャリア3戦目で2勝目をあげましたが、7頭立てでメンバー、レースのレベルはそれほどでもありませんでした。
メンバーがそろっていたとはいえ、2戦目を落としているのも気がかりです。
2013/01から2020/04/21までの合計24419レースをもとに集計しています。
BMSがゴーストザッパーである馬の戦績
サトノフウジンはダービーを目指している馬なので条件を芝での実績に絞っています。
サトノフウジンの母であるコンテスティッドの産駒3頭とレヴァンテライオンのみが芝の競争で勝ち上がっています。
レヴァンテライオンは2016年度、函館2歳S(G3)の勝ち馬。
しかし、以降は掲示板に載ることなく、現在は障害に転向しています。
コンテスティッドの産駒はいずれも父はディープインパクト。
重賞レースで実績があるのはギベオンのみ。
2018年度NHKマイルでは惜しい内容での2着。
もしサトノフウジンと同じ堀厩舎にルフトシュトロームがおらず、サトノインプレッサもダービーに向かっていたならサトノフウジンはギベオンと同じくNHKマイルに出走していたかもしれません。
ギベオンに話を戻すと、その後同年の12月に中日新聞杯を勝って重賞初勝利をあげるも、期待を裏切るレースが続いています。
サトノフウジンの母コンテスティッド産駒の距離実績
先述しましたが、コンテスティッドの産駒はいずれも父がディープインパクト。
3頭ともに勝ち上がっており、サトノフウジンに関していえば今後に可能性が残されています。
生年 | 馬名 | 戦績 | 賞金 |
---|---|---|---|
2017 | サトノフウジン | 2-0-0-1 | 17261000 |
2015 | ギベオン | 3-2-0-8 | 137093000 |
2014 | サトノルーラー | 3-1-0-8 | 29129000 |
サトノルーラーすでに登録を抹消されています。
3勝しましたが、5歳で去勢するも結果は奮わず、2019年度末のレースが最後になりました。
コンテスティッド産駒の距離実績
条件 | 距離 | 戦績 | 賞金 |
---|---|---|---|
芝2000 | 12 | 3-1-0-8 | 81752000 |
芝1600 | 3 | 1-1-0-1 | 53992000 |
芝1800 | 11 | 4-1-0-6 | 47739000 |
芝2300 | 1 | 0-0-0-1 | |
芝2200 | 1 | 0-0-0-1 |
マイルから2000mという範囲に成績が偏っています。
サトノフウジンの新馬戦はマイル。
ギベオンもマイルで掲示板を外したことはありません。
競馬場という条件を付けた結果は以下の通り。
便宜上、1着のある条件のみ記載しています。
競馬場 | 条件 | 出走回数 | 戦績 | 賞金 |
---|---|---|---|---|
中京 | 芝2000 | 3 | 1-0-0-2 | 51497000 |
東京 | 芝1600 | 2 | 1-1-0-0 | 50092000 |
阪神 | 芝1800 | 2 | 1-1-0-0 | 22110000 |
東京 | 芝2000 | 2 | 2-0-0-0 | 20555000 |
東京 | 芝1800 | 8 | 2-0-0-6 | 14800000 |
新潟 | 芝1800 | 1 | 1-0-0-0 | 10829000 |
プリンシパルステークスからダービーに向かった馬の実績
プリンシパルステークスはダービーのトライアルレースですが、このレースに勝ったからといってすべての馬がダービーに出走するわけではありません。
ローテーションの多様化によってトライアルレースのあり方や価値は大きく変わっています。
2019年度勝ち馬のザダル、2015年度のアンビシャスはダービーをパスしました。
ちなみに集計期間中にプリンシパルステークス経由でダービーに向かった馬の中で唯一馬券に絡んだのは2017年度の勝ち馬であるコズミックフォースのみ。
すべてのホースマンがダービーを目標にしないとつまらないですが、ダービーを目標にすると馬にとって良くないのか、集計期間中にプリンシパルステークスで3着以内に入った馬でその後重賞レースを勝った馬はゼーヴィントとアンビシャスのみでした。
いずれにしろサトノフウジンが同レースを勝って権利を手にしてダービーに出走したとしても、前例にならえば厳しい現実が待っているということになります。
まとめ
2勝目をあげたフリージア賞はゲートタイミングが上手く合いました。
東京2000mの最初のコーナーをうまく利用して良いポジションに収まることに成功。
こういう形になれば上のクラスでもやれるところを見せてくれましたが、レースは少頭数。
9着に敗れたセントポーリア賞は13頭立てで、メンバーも揃っていました。
スタート以降で生じたロスをリカバーして勝てる程の圧倒的な能力は備わっていません。
なので、フリージア賞から約2か月半の調整がレースでどのように作用するか。
気性面に問題を抱えているだけに自滅する可能性はしばらく付きまといそうです。
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