キズナ産駒の成績を集計 初年度産駒 2019年デビュー(2017年生まれ)版

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2019年に初年度産駒がデビューした種牡馬のキズナ。

2017年に生まれた産駒は156頭が出走しました。

産駒の仕上がりの早さは父であるディープインパクト譲り。

2歳の早い時期から活躍馬を輩出しました。

これは今後の活動にとって大きなアドバンテージです。

2013/01から2020/06/14までのJRAの主催競争における合計24857レースをもとに集計しています。

2019年度デビューのキズナ産駒で最も稼いだ馬は?

キズナの初年度産駒で最も賞金を稼いだのは牝馬のマルターズディオサ。

主な戦績は、阪神ジュベナイルF(G1)で2着。

チューリップ賞で1着。

2位は牡馬のビアンフェ。

函館2歳Sと葵S、2つのスプリント重賞で勝利しました。

以下賞金ベースでソートしたランキング上位20頭のみ記載しています。

馬名 性別 出走回数 戦績 賞金
マルターズディオサ 7 3-2-0 97357000
ビアンフェ 7 3-2-0 93035000
ディープボンド 7 2-1-1 85818000
クリスタルブラック 3 2-0-0 45455000
アブレイズ 3 2-0-0 41504000
レジェーロ 8 2-3-0 39457000
スマートリアン 7 2-2-1 34722000
ショウナンハレルヤ 7 2-1-0 33252000
ケヴィン 4 2-0-1 31168000
クリスティ 7 2-2-0 28350000
ルーチェデラヴィタ 6 2-0-0 23245000
エグレムニ 7 2-1-1 23122000
フィオリキアリ 8 2-1-0 22380000
グランスピード 4 2-1-0 21764000
アカイイト 9 1-2-0 20918000
シャンドフルール 6 2-0-0 20787000
クリアサウンド 3 1-0-1 19078000
カインドリー 7 1-2-0 16410000
ヴォルスト 6 2-0-0 15400000
ルリアン 3 2-1-0 15200000

秋、菊花賞に向けて注目が集まりそうなのはキャリア3戦2勝のルリアン。

現役時代キズナを管理した佐々木晶三厩舎の馬です。

骨折の影響で春のクラシックレースへの出走は叶わないませんでした。

キズナは本年度2冠馬であるコントレイルと同様ノースヒルズの生産。

ルリアンはノーザンファームの生産ですが、キズナ産駒。

佐々木晶三厩舎のキズナ産駒が菊花賞でコントレイルの3冠を阻むかもしれない、その可能性が高まるほどにコアなファンの関心は高まりそうです。

キズナ産駒の距離適性を集計で見る

集計結果に基づきキズナ産駒の距離適性や特徴を見ていきます。

キズナ産駒が最も出走した回数が多い条件は132回でダートの1800m。

あとの100回以上出走している条件は芝2000、芝1600、芝1800。

この4つの条件に限った集計結果は以下の通り。

騎手名 出走回数 戦績 賞金 勝率/連対率
ダ1800 132 17-15-12 156060000 12.9% / 24.2%
芝2000 120 12-12-6 190877000 10.0% / 20.0%
芝1600 117 11-8-5 211940000 9.4% / 16.2%
芝1800 102 12-10-6 192871000 11.8% / 21.6%

デアリングタクトのような超大物は輩出されませんでしたが、クラシックレースの出馬表には必ずキズナ産駒の名前がありました。

以下、2020年度春のクラシックレースにおけるキズナ産駒の実績です。

レース名 馬名 着順
日本ダービー ディープボンド 5
オークス マルターズディオサ 10
オークス フィオリキアリ 14
オークス アブレイズ 17
皐月賞 ディープボンド 10
皐月賞 クリスタルブラック 16
皐月賞 キメラヴェリテ 17
桜花賞 フィオリキアリ 7
桜花賞 マルターズディオサ 8

ダービーにおけるディープボンドの5着が最高着順ですが、6頭がクラシックにまでこぎ着けたわけですから立派な成果といえるでしょう。

キズナ産駒で最も勝った騎手は

騎乗数、勝利数ともにトップは武豊騎手。

キズナの主戦騎手だったことと無関係ではないでしょう。

獲得賞金でいえば、ディープボンドの主戦騎手である和田騎手。

ビアンフェで重賞を2勝している藤岡佑介が賞金ランキングでは2位。

マルターズディオサの主戦である田辺騎手が続きます。

以下、勝利数でソートした上位10位のみを記載しています。

騎手名 騎乗回数 戦績 賞金 勝率/連対率
武豊 38 8-4-4 71697000 21.1% / 31.6%
藤岡佑介 29 6-5-1 121195000 20.7% / 37.9%
和田竜二 30 6-3-5 137225000 20.0% / 30.0%
福永祐一 30 5-5-1 60724000 16.7% / 33.3%
田辺裕信 27 5-2-1 120440000 18.5% / 25.9%
藤井勘一郎 19 4-2-0 64754000 21.1% / 31.6%
C.ルメール 8 4-1-2 29364000 50.0% / 62.5%
川田将雅 8 4-1-1 29300000 50.0% / 62.5%
岩田望来 22 4-0-1 22860000 18.2% / 18.2%
松山弘平 26 2-2-2 36078000 7.7% / 15.4%

興味深いのはルメール騎手と川田騎手。

二人のトップジョッキーの成績はほぼ同等。

数字を見れば、競走において優位性の高いキズナ産駒で出走していることがわかります。

以下、二人のキズナ産駒における戦績です。

川田将雅騎手のキズナ産駒の騎乗成績

年度 レース名 馬名 着順 調教師
2020/06 3歳以上1勝クラス リトルクレバー 3 佐々木晶三
2020/04 3歳1勝クラス ルリアン 1 佐々木晶三
2020/03 3歳未勝利 ルリアン 1 佐々木晶三
2020/03 3歳1勝クラス リトルクレバー 7 佐々木晶三
2020/02 マーガレットS(L) レジェーロ 5 西村真幸
2020/03 3歳未勝利 リトルクレバー 1 佐々木晶三
2020/01 3歳未勝利 オールザワールド 1 中竹和也
2019/07 2歳新馬 ルリアン 2 佐々木晶三

ルメール騎手のキズナ産駒の騎乗成績

年度 レース名 馬名 着順 調教師
2020/05 3歳未勝利 ツキニカリ 12 菊沢隆徳
2020/05 矢車賞 アカイイト 2 中竹和也
2020/05 3歳未勝利 ダンツエリーゼ 1 本田優
2020/05 3歳1勝クラス ルコントブルー 3 勢司和浩
2020/04 3歳未勝利 イザラ 1 加藤征弘
2019/11 2歳未勝利 ハギノエスペラント 1 松田国英
2019/11 2歳未勝利 オールザワールド 3 中竹和也
2019/08 2歳新馬 ヴォルスト 1 宮本博

キズナ産駒で最も勝った厩舎、調教師

1位は中竹和也調教師。

ビアンフェ、キメラヴェリテといった重賞ホルダーや、セレクトセールにおいて2017生まれのキズナ産駒のなかで最も高額で取引されたオールザワールドがいます。

2位は意外にも西村真幸調教師。

葵Sでビアンフェの2着だったレジェーロやグランスピード、キズナ産駒として初勝利をあげ、その後コスモス賞も勝ったルーチェデラヴィタら2勝馬を3頭輩出しました。

以下、勝利数をベースにソートした上位20の厩舎の集計結果です。

騎手名 騎乗回数 戦績 賞金 勝率/連対率
中竹和也 33 6-8-2 143433000 18.2% / 42.4%
西村真幸 18 6-4-0 84466000 33.3% / 55.6%
佐々木晶三 42 4-3-7 45650000 9.5% / 16.7%
岡田稲男 19 3-4-1 28660000 15.8% / 36.8%
杉山晴紀 10 3-2-1 47428000 30.0% / 50.0%
手塚貴久 7 3-2-0 97357000 42.9% / 71.4%
飯田祐史 16 2-5-1 23550000 12.5% / 43.8%
宮本博 17 2-2-2 25790000 11.8% / 23.5%
石橋守 15 2-2-1 37192000 13.3% / 26.7%
清水久詞 23 2-2-0 28830000 8.7% / 17.4%
庄野靖志 13 2-1-2 17730000 15.4% / 23.1%
大久保龍志 11 2-1-1 85818000 18.2% / 27.3%
河内洋 14 2-1-1 19907000 14.3% / 21.4%
加用正 7 2-1-1 23122000 28.6% / 42.9%
矢野英一 7 2-1-0 33252000 28.6% / 42.9%
松田国英 21 2-0-3 16260000 9.5% / 9.5%
長谷川浩大 5 2-0-1 31168000 40.0% / 40.0%
高橋文雅 6 2-0-0 45455000 33.3% / 33.3%
松永幹夫 6 2-0-0 20787000 33.3% / 33.3%
池江泰寿 3 2-0-0 41504000 66.7% / 66.7%

上位20のなかで関東の厩舎は手塚貴久、矢野英一、高橋文雅のみ。

リストのなかでもトップステーブルは手塚貴久、池江泰寿厩舎。

初年度産駒の活躍によってこうしたバランスは変わっていくでしょう。

キズナ産駒で最も成功した生産者は

集計期間中、2017年生まれのキズナ産駒は156頭がデビューしました。

生産頭数と勝利数の集計は以下の通り。

便宜上、上位5位までを記載しています。

ブリーダー 頭数 勝利数 賞金 勝率/連対率
ノースヒルズ 12 12 213436000 18.2% / 42.4%
ノーザンファーム 11 8 85714000 33.3% / 55.6%
社台ファーム 7 7 82650000 9.5% / 16.7%
ダーレー・ジャパン・ファーム 4 2 14570000 15.8% / 36.8%
三嶋牧場 3 4 52982000 30.0% / 50.0%

一方、賞金ベースで最もキズナ産駒で成功したオーナーをソートすると結果は以下の通り。

便宜上トップ10までを記載しています。

オーナー 頭数 勝利数 賞金
前田幸貴 3 5 138149000
前田晋二 4 4 108468000
藤田在子 1 3 97357000
ノースヒルズ 11 5 55040000
岡田勇 1 2 45455000
山本剛士 1 2 39457000
国本哲秀 3 2 35042000
大川徹 1 2 34722000
岡浩二 2 2 34318000
米田稔 1 2 31168000

上位はほぼノースヒルズ系のオーナー。

社台系、ノーザンファーム系のオーナーの名前は見当たりません。

まとめ

JRAのNo.1ジョッキーであるルメール騎手がキズナ産駒で勝ったのは新馬戦と未勝利戦のみ。

重賞レースでキズナ産駒に騎乗した記録はありません。

矢車賞でアカイイトに騎乗しての2着がベストの結果です。。

ルメール騎手を追う川田騎手も同じく重賞レースでキズナ産駒に騎乗した記録はありません。

ルリアンが無事であったなら結果は違っていたでしょうけれども、4月にルリアンに騎乗して勝った1勝クラスの1着がベストでした。

たとえば、藤沢厩舎の有力馬にはルメール騎手が乗ります。

こうしたトップステーブルからトップジョッキーに手綱が委ねられるという流れはまだキズナ産駒では見られません。

種牡馬入りした当時は父であり、世界的な種牡馬であるディープインパクトが健在であったという影響も大いにあるでしょう。

それでも新種牡馬として目覚ましい結果は残しました。

キズナ産駒の中でもBMS(母の父)がフレンチデピュティ、クロフネという組み合わせの馬がそれぞれ7勝ずつ。

わかりやすい傾向が出ています。

ダディーズビビッドは2020年度の新馬勝ち第一号でしたが、同馬もキズナ×フレンチデピュティの組み合わせです。

仕上がりが早く、産駒の競走能力も上々でコンスタントに成功を収めている組み合わせ、傾向もあります。

トップクラスの種牡馬としては扱われるにふさわしいだけの結果は残しているだけに、今後はさらに良い循環がおこるでしょう。