アンティシペイトの距離適性を血統的な側面から集計

2020年10月21日アンティシペイトアンティシペイト, ルーラーシップ

菊花賞を前に6戦3勝。

同世代の3勝馬、ゼノヴァースや骨っぽい古馬を下しての3連勝中。

重賞は未出走。

なので、コントレイルとはまだ対戦がありません。

距離が伸びて頭角を現したルーラーシップ産駒だけに出走が叶えば人気を集めそうですが、どこまでやれるは未知数です。

2013/01から2020/10/18までの合計25970レースをもとに集計しています。

アンティシペイトの実績と菊花賞の歴史

アンティシペイトはコントレイルが中心の菊花賞では完全にダークホース。

見た感じ、俊敏さが備わっている感じはしません。

なので札幌よりも馬場コンディションが今イチで広い京都競馬場の方が合ってそうではありますが、如何せん同世代のトップクラスとの競争経験がありません。

ないというだけで馬の完成度、仕上がりに問題があるともいえます。

集計期間中に行われた菊花賞で重賞競走に出走経験のない馬が勝った実績はなく、また馬券に絡んだ実績もありませんでした。

3連勝、鞍上の魅力などが未知の魅力を増長させる材料はありますが、一気に相手が強化されるここでは厳しい立場にあります。

血統面でアンティシペイトと同じ組み合わせを持つ馬

アンティシペイトと同じルーラーシップとディープインパクトの組み合わせを持つ馬はこれまでに43頭がデビュー。

賞金ベースでソートすると1位は菊花賞馬のキセキ。

JRAの主催競争で勝ち上がったのは13頭。

頭数自体が少なく、またキセキに次ぐ馬はイシュトヴァーンですが、すでに登録は抹消されています。

ヴィッテルスバッハは4歳馬でキャリア12戦で3位。3歳時にニュージーランドTで3着になり、NHKマイルでは15着。

以降は3勝馬クラスで行き詰っています。

その次がキャリア6戦のアンティシペイト。

つまり、キセキだけが抜けた成績を上げていて、それ以外に重賞を勝った馬がいないというのが現状です。

2017年生まれ、アンティシペイトと同期でデビューしたのは17頭。

その内複数勝利をあげているのはアンティシペイトとフアナの2頭。

芝の距離実績を見ても、マイルから2000mで全出走回数の75%。

長距離が得意な馬が出ている組み合わせではありません。

実際、2000m以上の距離での勝利数は3勝。

アンティシペイトが2勝でキセキが1勝。

血統面における実績からいって、夏を越していくらか成熟度を増したアンティシペイトが長距離向きに傾いているとは考えにくいのではないでしょうか。

ルーラーシップ産駒の菊花賞における実績

キセキ、メールドグラースという2頭のG1ホースを輩出しているルーラーシップ。

2016年に産駒がデビューし、2017年に初年度産駒であるキセキが菊花賞を制し、ダンビュライトが5着。

以来、毎年菊花賞には産駒が出走しています。

本年度はアンティシペイトとロバートソンキー、マンオブスピリットが出走を予定。

3歳のこの時期だけに、他馬との兼ね合いなども含めると3頭ともに菊花賞の条件が不利になるということはないでしょう。

ルーラーシップ産駒が強い条件とは

集計期間中、ルーラーシップ産駒が最も出走したのは芝2000m。

勝利数も最も多く、獲得賞金も最多です。

芝3000以上の条件で勝ったのはキセキの菊花賞のみ。

出走回数自体16と割に少な目。

トータルで見れば距離が伸びていいという感じではなさそうです。

競馬場ごとの芝のレースにおける勝率を見ると結果は以下の通り

競馬場 出走回数 勝率
東京 418 11.20%
中山 347 11.50%
阪神 441 7.30%
京都 459 8.90%
新潟 275 12.40%
小倉 303 10.20%
福島 190 11.10%
中京 247 4.90%
函館 116 10.30%
札幌 116 9.50%

西での戦績が劣勢加減。

アンティシペイトは関西への輸送は今回が初めてのこと。

これは有利とはいえないでしょう。

まとめ

秋華賞ではマジックキャッスルが大善戦の2着。

国枝厩舎の所属馬はアーモンドアイの優勝に始まり3年連続秋華賞で連対したことになります。

集計期間中に行われた菊花賞には5頭が出走し、2015年のタンタアレグリアの4着が最高でした。

アーモンドアイやカレンブーケドールなどG1で活躍する馬が多数いる厩舎ですが、集計期間中にG1レースを勝ったのはアーモンドアイとダノンプラチナのみ。

牡馬クラッシックとは縁がありません。

アンティシペイトのキャリア、3000m以上の距離で案外なルーラーシップ産駒の成績、国枝厩舎のG1レースにおける実績。

確かに臨戦過程という点においてアンティシペイトには未知の魅力がありますが、菊花賞の条件、フルゲートの京都芝3000mのG1レースでは強調できる材料が見当たりません。